慣行とは言え、盆帰省の高速道路は数珠繋ぎの渋滞です。40~60キロメートルもの延々と続く鈍行は傍目にもお気の毒で、途中の生理作用なんかも他所ごとながら気になります。
私も若いころは随分と長距離のドライブ旅行をした。子供が小さかったせいもあるが、家族を引き連れて東北や北関東、甲信域の行楽地に行ったものだ。外房の海辺のキャンプ、伊豆のハーブ園、鎌倉周辺、、、書けばきりがないが関東近郊にはたびたび出かけていた。
もともと旅が好きで、独身時代は自由にコースを変えたり、気の向くままに途中下車をしてその土地の気質や風土を楽しんでいた。最もそのころは車を持っていなかったから、列車旅行であるけれど。
高速道の渋滞に話を戻して・・・もう十数年も前のこと、盆休みに家族で那須高原に向かったのはいいのだけれど、矢板あたりから混雑し始め、渋滞の長い帯に巻き込まれてしまった。50㎞近い渋滞だったと思う。トロトロ徐行しては止まる、延々と苦痛の道である。こういうのは我慢できない私、咄嗟のヒラメキで「白河まで行こう!」、思うと同時にハンドルを切って追い越し車線に出た。白河インターで下りると、那須高原に向かって一般道を逆走?した。途中はスイスイである。
高原には案の定早く着いたのだが、かなりの勾配がついた茶臼岳への高原の坂道は、混雑渋滞の列であった。頃合いを見て割り込み、(入れさせて貰えましたよ)さほどの苦痛もなく茶臼岳ロープウェイの下に着きました。これ以来盆暮れの行楽は控えるようになりました。