◎十二人の怒れる男(1957年 アメリカ 96分)
原題/12 Angry Men
監督/シドニー・ルメット 原作・脚本/レジナルド・ローズ
製作/ヘンリー・フォンダ、レジナルド・ローズ 撮影/ボリス・カウフマン
美術/ロバート・マーケル 音楽/ケニョン・ホプキンス
出演/ヘンリー・フォンダ エド・ベグリー ジャック・ウォーデン マーティン・バルサム
◎リメイクとは知らなかった
もともとはテレビ映画だったらしい。
へ~って話なんだけど、びっくりすることには生放送だったって話だ。
で、映画版が作られて、この作品ができたんだけど、実はおんなじ脚本で、もう一本ある。ウィリアム・フリードキンの演出で、ジャック・レモンとジョージ・C・スコットが出演した。1997年の35ミリTV版なんだけど、こちらも意外におもしろい。
ただ、ちょっとおもったのは『12人の怒れる男』とはまるで違ってて、この1957年版と1997年版の2本は、2007年版ほど登場人物の人生を掘り下げてなかった。
陪審員裁判の過程だけを、たったひとつの舞台で延々と見せてしまうには、たしかに人生を掘り下げるのは難しいかもしれないんだけど、どちらがいいのかはわからない。