◇デジャヴ(2006年 アメリカ 127分)
原題/Déjà Vu
監督/トニー・スコット 音楽/ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演/デンゼル・ワシントン ヴァル・キルマー ポーラ・パットン
◇親友ミヌティは二度死ぬ
どうも、この世の中、デジャヴという事象についてよくわからない人間どもが多すぎる。
デジャブってのは既視感ってことで「あっ、これ、前にも観たし体験したことある」っていうのがデジャヴで、疲れたときの脳が勘違いして体感している時の流れを歪めちゃうことを「既に視た感じ」ってことでデジャヴっていうんだけど、どうもそうじゃないんだよね。
1987年だったかに『デジャヴュ』っていうフランス映画があって、これはとっても雰囲気があってぼくは好きな映画なんだけど、それでもやっぱり本来の既視感とは解釈が違うんだよな~って感じはあったのに、この作品に至ってはまるでちがうじゃんっていいたくなるような解釈だった。
まあ、それはさておき、この作品だ。
デジャヴではなくタイムマシンの亜流で他に筋立てはなかったんだろうか。せっかくの近未来的な設定がまるで生きてないんだよね。いや、それよりなにより、シャツやガーゼの血や留守電など最初から奇妙に時が乱れて介入している所があって、理屈が通じないんじゃないかなと。
さすがにトニー・スコットだけあって飽きさせないし、画面はかっこええんだけどね~。