◎フレンチ・コネクション(1971年 アメリカ 104分)
原題 The French Connection
監督 ウィリアム・フリードキン
出演 ジーン・ハックマン、ロイ・シャイダー、フェルナンド・レイ、トニー・ロビアンコ
◎1961年、ニューヨーク
ニューヨーク市警察本部薬物対策課に所属するエドワード・イーガン、サルヴァトーレ・グロッソのコンビが、トルコからフランスを経由してアメリカへ密輸出されていたヘロインを約40kgを押収した。そのときの密輸ルートがフレンチ・コネクションで、この事件がモデルになってる。だから、上記の刑事ふたりは作品中、カメオ出演してる。
けど、作品の情報はさておき、登場人物たちはほんとによく走る。若いってのもあるけど、人間だけじゃなく列車も自動車も走りまくってる。こういうスピード感っていうより躍動感が満載の映画は、年を取るにつれて観るのが苦しくなってきた。心臓がどきどきしちゃうからだ。
ま、それもさておき、佳境、前からのわだかまりのために仲間割れしかけていた同僚を誤射してしまうんだけれども、これはちょいとまずいんじゃないか。それどころか、罪にはならないのかねといいたくなるほどとんでもない奴がポパイなんだよっていう作品なんだろうね。むつかしいところだけど、欧米ではこのキャラクターは大受けで、いやまあ各賞総なめよ。でも、ぼくはどうにもその性格について拘りが強くて、列車と車の追撃とかのもの凄いリアリズムに興奮したにしてはちょっと後味が悪いかも。