△あしたのジョー(1970)
監督 長谷部安春
出演 石橋正次、辰巳柳太郎、高樹蓉子、中山昭二、小松政夫
△東都バスと永代橋
力石戦まで上手にコンパクトに纏めてるけど、良くも悪くもそれだけで、それ以上でもそれ以下でもない。
というよりなんだか悲しくなった。ラスト、暴漢らにいきなり殴られて翌朝ぴくりと拳が握られるだけなんて、虫プロ版の方が数段良いし、それは予想のついたことではあるけど、なんかね。予想を裏切ってほしかったけど、でも、石橋正次は頑張ってる。ロケ場所、危険すぎだぜ。
ちなみに、石橋正次には中学生の頃かなり肩入れしてた。当時、まわりの連中は石橋正次というと『飛び出せ!青春』だったんだけど、ぼくはそうじゃなかった。『打ちこめ!青春』ってのがあって、剣道をしてるちょっぴり斜に構えた高校生の役だった。それと『アイアンキング』ではアイアンキングに変身する超古代の部族の末裔だった。もちろん『おれは男だ!』の暢気な不良も印象深かったけど、そんなことから石橋正次の『夜明けの停車場』と『鉄橋をわたると涙が始まる』はよく聴いた。ま、思い出のかけらだけどね。