◇新選組
まあ、三船敏郎命のぼくとしては、認めないわけにはいかないんだけど、大学の時に初めて観たときは「あ゛~っ」とがっくりしたものだが、今回はそれほどでもなかった。
ていうか、稲垣浩が脚本にからんでいるせいか、いやまじな話、上手にまとめられてる。近藤勇の京都時代の話があらかたで、まあつまりこれまで擦り切れるくらい擦られた部分の映画化なんだけど、でも2時間でこれだけまとめるのはけっこう骨が折れたんじゃないかしらね。
栗塚旭のところへ依頼が来たっていう話を、前に栗塚さんがしてたけど、でもこれは小林桂樹で良かったんじゃないかな。このキャストが並んでるところに栗塚さんが顔を出したらなんだか違和感がありありで、違う世界から迷い込んできたような感じになっちゃうっておもうんだけどな。
ま、三國連太郎が芹沢鴨を演じてるんだけど、これ、大河ドラマの『新選組!』をおもいだしちゃうよね。父子で芹沢鴨ってのが、栗塚さんが佐藤彦五郎を演じたのや島田順司が登場したのとかをおもいだして、ちょっとなんだか好い感じだなっておもったわ。
それと、勝海舟と近藤勇の軋轢はやっぱりあったのねって確信しちゃえるのも、好。