◇大いなる陰謀(Lions for Lambs)
なるほど、原題の意味は第一次世界大戦の逸話なのか。ソンム川の攻防で、ドイツの将校がイギリス軍に対して「無能な指揮官つまり羊に率いられる勇敢な兵士つまりライオン」と評したことなんだそうで、なるほど、トム・クルーズの売名行為に利用されるだけの哀れなマイケル・ペーニャとデレク・ルークの物語なわけね。それを、敏腕記者メリル・ストリーブが感づいていく一方で、そのふたりをかつて教えた大学教授ロバート・レッドフォードが出来がいいのに投げやりな学生アンドリュー・ガーフィールドに弁舌するっていう構図なんだけど、いやまじ失敗なんじゃないか?
だって、トム・クルーズもメリル・ストリープもロバート・レッドフォードもアフガニスタンの高地にいないしね。
戦闘しないで討論だけしてる。3人ともいらんな。
展開としてはわからないではないけれども、まだるこしいし、レッドフォードが監督してる分、自分で演説だけしててもおんなじなんじゃないかな。