◎心と体(appendage)
人面瘡が外に飛びだしたっていう物語なんだけど、子供だましのホラーかとおもってれば、話が進んでいくにつれて、ちょっとおもしろくなってくる。
ヒロインのハドリー・ロビンソンより、人面瘡の会で知り合うエミリー・ハンプシャーの方が綺麗だな。といっても悪役だけど。
カウサール・モハメッドはおばかな同僚として登場するばかりか、彼氏の浮気相手というか本命だったことから嫌われながらも結局、人面瘡アペンテージを見破って、寄生して乗っ取ろうとしているもうひとりのハドリー・ロビンソンたちと対決してゆくんだから、なんだかこっちの方が主役におもえてくる。
いやしかしほんと、人面瘡が身体から飛び出して暴力的な化け物に成長して、それをかなりの連中が経験してて、自宅に飼ってるとか、ありえない話なんだけど、徐々に違和感がなくなるんだよね。まあ、そいつらのサークルが宿主にとってかわって、さらなる宿主を探してゆくための拠点っていう設定なんだから、ありかな。
ただラスト、宿主の復活と反対に赤ん坊に戻ってる人面瘡アペンテージを育てるってのはちょっと甘いぞ。