◎クーリエ 最高機密の運び屋(The Courier)
ひさしぶりに厚みのある映画を観た気がする。
ところで、前にも映画でドアのないエレベーターが常に動いていてそれにすっと乗ってすっと降りる画面があったが当時の共産圏はそうだったんだろうか。もしかしたら、ベルリンが舞台のテレビドラマで戦前の話だったかもしれない。
ま、それはいいとして、これだけ煙草が出てくると喫いたくなるな。フルシチョフを裏切って、キューバの情報を小型カメラに撮ってるメラーブ・ニニッゼが、キリル・ピロゴフに毒入りの煙草をすすめられて肺をおさえて打っ倒れるのを観るとちょっと閉口するけど。
それはさておき、カンバーバッチ凄い。10キロ痩せたらしいけど、囚人服の背中だけでも痩せたことがわかるくらいってのは凄い。役者はこうでなくっちゃね。レイチェル・ブロズナハンも当時のCIA女性職員をうまく作っててたいしたもんだっておもうし、ソ連の牢屋まで面会にいく奥さんジェシー・バックリーも上手だった。ジェシー・バックリーって『ロスト・ドーター』のオリビア・コールマンの若いときなのね。へ~だわ。