あの優れたカールツァイスレンズが使えるコンタックス・システムに乗り換えようかと思案していたら、京セラがカメラ事業から撤退し、コンタックスブランドが消滅した。だが2006年、町並み再生で話題となった長野県小布施町のレンズメーカー「コシナ」が、ニコンFマウントのカールツァィス・レンズの生産を始めた。
さらに2007年、富士フィルムが、ようやく実用域に達したニコンD200のボディを使い、自社開発1234万画素ハニカム撮影素子と独自の画像処理エンジンを搭載したデジタル一眼レフボディFUJI FINE Pix S5proを市場に登場させた。
デジタル一眼レフの開発は、フィルムメーカーであるコダックが先駆けていたことからもあきらかなように、ボディ内で画像情報の処理=現像処理をしているので、フィルム製造や現像を通じて得られたカラー画像情報処理に関するソフト技術の経験と蓄積が必用になる。当然、長い経験とスキルを持つフィルムメーカー製ボディの方が、製造メーカー製よりは優れた撮影画像を得ることができる[注]。
第三世代は、従来ニコンシステムと互換性があり、この組み合わせしかないと私は思った。
■FUJI Fine Pix S5pro
○Carl Zeiss Distagon,f2.8/25mm.
○Carl Zeiss Macro Planar F2/100mm
○Nikkor,AF,F1.4/50mm,D.
カールツァイスのレンズは、厚い雲に覆われた冬のヨーロッパの乏しい光の中でも、被写体が持つ優れた色彩をかき集め、余すことなく描写しようとする、そんなドイツの風土が生んだレンズである。人間に例えれば、人間が他人を理解してゆく際、ある人の良いところをみつけようと努力するタイプと、あら探しのように悪いところをみつけようとするタイプとがいる。ツァイスのレンズは、前者のタイプなのである。私がツァイスに傾倒するのも、こうした理由からである。
Fuji、Carl Zeissとブランド名からニコンの文字が遠ざかっても、従来のニコンと互換性を持つ第三世代のシステムである。ニコンシステムが半世紀近くレンズマウントを変えなかったことが、私が36年間ニコンを使い続けられた理由である。そして初代から第三世代までのシステムは、今でも相互に互換性を持ちながら稼働している。
注
注:筆者はCanon EOS Kiss Digitalボディで4万枚撮影した。例えば光のコントラストが低い冬の曇天時に、色味のない森を撮影すれば、ヌケと発色の悪い濁った画像になり、フォトショップ系による後処理が必須となる。言い換えれば、製造メーカーボディは、後処理依存の画像しか生成できないということである。これには大いに懲りた。最新画像エンジンの成果を期待したい。
また、発売当初25万はしたS5proのボディも、現在通販価格で18万円台と妥当な価格になってきた。もう一台購入するチャンスだなとおもった。富士フィルムは、機材が市場価格が安くなってから、また価格を上げたことがある。つまり出荷価格をでしょう。最初は販売店へのサービス利益かと類推。DPEカラー現像プリンター等を購入してもらった故だろうか。
画像撮影データ
Nikon COOLPIX990,SB24
さらに2007年、富士フィルムが、ようやく実用域に達したニコンD200のボディを使い、自社開発1234万画素ハニカム撮影素子と独自の画像処理エンジンを搭載したデジタル一眼レフボディFUJI FINE Pix S5proを市場に登場させた。
デジタル一眼レフの開発は、フィルムメーカーであるコダックが先駆けていたことからもあきらかなように、ボディ内で画像情報の処理=現像処理をしているので、フィルム製造や現像を通じて得られたカラー画像情報処理に関するソフト技術の経験と蓄積が必用になる。当然、長い経験とスキルを持つフィルムメーカー製ボディの方が、製造メーカー製よりは優れた撮影画像を得ることができる[注]。
第三世代は、従来ニコンシステムと互換性があり、この組み合わせしかないと私は思った。
■FUJI Fine Pix S5pro
○Carl Zeiss Distagon,f2.8/25mm.
○Carl Zeiss Macro Planar F2/100mm
○Nikkor,AF,F1.4/50mm,D.
カールツァイスのレンズは、厚い雲に覆われた冬のヨーロッパの乏しい光の中でも、被写体が持つ優れた色彩をかき集め、余すことなく描写しようとする、そんなドイツの風土が生んだレンズである。人間に例えれば、人間が他人を理解してゆく際、ある人の良いところをみつけようと努力するタイプと、あら探しのように悪いところをみつけようとするタイプとがいる。ツァイスのレンズは、前者のタイプなのである。私がツァイスに傾倒するのも、こうした理由からである。
Fuji、Carl Zeissとブランド名からニコンの文字が遠ざかっても、従来のニコンと互換性を持つ第三世代のシステムである。ニコンシステムが半世紀近くレンズマウントを変えなかったことが、私が36年間ニコンを使い続けられた理由である。そして初代から第三世代までのシステムは、今でも相互に互換性を持ちながら稼働している。
注
注:筆者はCanon EOS Kiss Digitalボディで4万枚撮影した。例えば光のコントラストが低い冬の曇天時に、色味のない森を撮影すれば、ヌケと発色の悪い濁った画像になり、フォトショップ系による後処理が必須となる。言い換えれば、製造メーカーボディは、後処理依存の画像しか生成できないということである。これには大いに懲りた。最新画像エンジンの成果を期待したい。
また、発売当初25万はしたS5proのボディも、現在通販価格で18万円台と妥当な価格になってきた。もう一台購入するチャンスだなとおもった。富士フィルムは、機材が市場価格が安くなってから、また価格を上げたことがある。つまり出荷価格をでしょう。最初は販売店へのサービス利益かと類推。DPEカラー現像プリンター等を購入してもらった故だろうか。
画像撮影データ
Nikon COOLPIX990,SB24