Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Landscape15. 京都「通し矢」

2008年01月16日 | Kyoto city


 先週末に湖北地方を経由して京都に出た。冷え込むという天気予報があったものの、期待していた雪景色にはならなかった。その足で京都にでたら、三十三間堂で成人式の儀式である通し矢が行われていた。遅がけに出向いたので、既に男子の部は終わり、女子の部の最後にありついた。雪のネイチャーフォトに出たつもりだったが、姉ちゃんフォトになってしまった。境内は多くの人で賑わい、男子、女子、を合わせると2000人程の参加者があった。参加者は初段以上の有段者ばかりである。
 この日を目当てに弓道部に入り稽古に励みながら、初段を獲得できた二十歳の成人だけが、通し矢に出場できる。一生に一回しか出場できないから晴れ着を着て登場する、すがすがしい晴れ舞台である。 それにしても晴れ着と晴れ舞台が現代生活の中では随分少なくなってしまったのは残念だ。
 余談だが女子の和服の華やかさはいうに及ばないが、実は男子の和服の下重ねの下に着る長襦袢は、虎や龍や杯などの絵が施されており、着るのが恥ずかしくなるぐらいにすごく派手な柄なのである。
 矢をいる場面では、頼りなさそうなガリ勉風の男子学生が、着物の片肌脱いで矢をいるなんて風景は、腐っても枯れても男の意地だと思われて微笑ましかったし、そうかと思うと豪快に矢を射る女子学生もいたりして。頼りなくても男は男だし、豪快でも女は女だねと思いつつ、 男子も女子もすごく個性豊かで面白い。
 この催事に私は、毎年出向く。境内にいるとオーラが一杯漂っていて元気にさせてくれる催事だ。ちなみに今年は、私どもの大学からも男女4人ほどが、これに参加していた。
 
Canon EOS Kiss Digital
EF F2.8/20-35mm,EF F3.5-5.6/100-400mm
コメント
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