Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

最近のドローイング46. 造形言語

2013年03月19日 | drawing
 さて、明日は休日ではなく、入試判定の教授会があるから、いつもどおり出勤日である。休日に会議を開くこともこの時期ではよくあるのだが、やはり学事日程が押し詰まっているからやむを得ない。
 だから明日は夕方迄たまっている仕事を片付けて、クロッキー教室へ行こうと目論んでいる。私のクロッキーをみて、モデルは素人かと勘違いする輩もいるのだが、2時間半の間に13ポーズをやりこなせるのは、やはりプロでなければできない。それに素人はポーズが全くできない。具体的にいうと筋肉などをみせる工夫が皆無だろう。それに鍛えてないから形が悪いし、無理してみせてもらわんでもええよ(笑)。だから、素人だと、こちらも白けて描く意欲が失せる。
 デッサンをしていると、骨だとか筋肉だとか、それに形や量感や空間感などの表現に関心がゆく。他方素人は、人体に対してアダルト週刊誌的関心しかない。もしかりにお姉ちゃんが裸で街を歩けば、マスコミは大騒ぎするだろう。世の中の大半は、そんなアダルト週刊誌的見方で一生をすごすという、お気の毒な人達というほかない。
 クロッキーでやはりうまいのが、ファッションイラストレータの長沢節だろう。あの人はモデル自体が大変格好いいのだろうと私は推測している。実際にそういう優れたスタイルの人もまれにいることはいる。だから彼は、格好の良いモデルし描かないという大変恵まれた人だった。
 そんなことを考えながら街を歩いていると、独特の乾いた音が聞こえた。目の前を懐かしいランボルギーニ・カウンタックが走りぬけていった。カーデザインと人体のクロッキーとが、どこかでつながっていると思われた。それは造形言語で概念化或は束ねられているのかもしれない。

OLYMPUS OM-D E-M5, LEICA DG ELEMARIT45mmF2.8, ISO250,露出補正+1,f2.8,1/100
コメント
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