9年前新宿ヨドバシカメラでマイクロミラーレスPanasonicのLUMIX GF1の赤いボディに7-14mmの広角ズームレンズをつけ、アイレベルファィンダーが付いた機種と遭遇したとき、手どころか指先で振り回せる小さく軽い立派な一眼レフか。そして安価であった。
その後私の機材はマイクロミラーレス・システムで揃え、このブログ画像の大半はこれである。当時比較的早めに揃えたLEICA DG MACRO-ELMARIT45mm/f2.8 が一番多用した単焦点レンズだった。このブログでもPEN LIFEが最もアップ数が多く、また新幹線通勤のカテゴリーでも、このレンズが一番使用頻度が高かった。45mmはフルサイズでいえば90mm相当の大変使いやすいレンズである。
先日、そのマイクロミラーレスの単焦点レンズ群やGF1やPENなどを処分した。というのもオリンパスEM-1Mark2用の水中ハウジングが大変大きくなり、こんなにかさばる機材で水中画像は撮りたくない。むしろ小さなPENに魚眼レンズを付けた小柄な水中ハウジングを用意するかと思ったら、今はPENシリーズでの水中ハウジングをやめてしまった。そうなると、この先オリンパスシステムの維持や発展性は望めないと判断した。そこでオリンパスには見切りをつけた。
つまりオリンパスも小さく軽く安価とするコンセプトがズレてきたわけだし、そうなると私の興味も失せる。それが乗り換える最大の理由である。
もう一つ理由があり、オリンパスの画質は綺麗だがどこか個性がなく、水中以外では発色がつまらないのである。それがこのシステムの限界だろうか。そんな二つの理由から、マイクロミラーレス・システムは卒業した。
さて、既に単焦点レンズが揃っている手元機材はニコンだ。そこでニコンDfを加えてシステム復活である。フィルム機材ニコンF4依頼30年ぶり。しかも当時のレンズがいまだに使えるのがニコンDfだ。個性的な感触のフィルム機材ニコンF3+MD4を加え、ニコンシステムを復活させようというわけだ。もちろん水中機材にはニコンW300があるしね。
そこで今日は、ニコンDfに当時のCarl Zeiss Makro-Planar100mm/f2.0をつけて試写。高画質レンズだけど20年間お蔵入りしていた。京都の祇園で100mmという焦点距離は先ず使わないが、そこを無理矢理使ってみた。
NO1.はこのレンズのボケ方をみた。当然綺麗である。
NO2.はISO12800にも関わらず、群を抜くシャープさである。
NO3.はいかにもプラナーがすきそうな色だ。歪曲収差もほぼない。
NO4.はピントの合う範囲を確認してみた。このレンズのピントは結構シビアだ。
結果としてニコンDfは、ツァィスレンズの特徴をよく表してくれる機材だということがわかった。
それにしても、ニコンのパキーンとしたシャープさは健在である。ニコンDfは、それを実によくデジタル画像で表現してくれる。そんな優れたニコン単焦点レンズの中古は、今破格の安さだ。これを使わない手はないだろう。
京都市東山区祇園町、宮川町
NikonDf,Carl Zeiss MICRO Planar100mm/f2.0
NO1.ISO1600,露出補正-0.67,f/2.8,1/200
NO2.ISO12800,露出補正-1,f/8,1/60
NO3.ISO2800,露出補正-0.33,f/4,1/100
NO4.ISO8000,露出補正-1,f/4,1/100