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フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak565. 普段使いの京都12. ニコンFで・・・

2021年09月19日 | Photographic Equipment

 

 さて手持ち機材は全部虫干しできたと思ったら、まだあった。ニコンF!、それもただのエフ!!、だ!!!。

二十歳の時に購入したから、私と人生をともにしただけ。その間研究用資料撮影で多用したが、アート的に傑作が撮れたためしがない。それほど感性を刺激しないプロダクト・・・、といったらFが可哀想か。

オールド機材だから、撮影する前に準備が必要だ。フィルム装填をしつつ使い方を思い出してゆく。単独露出計が必要だ。フィルムはトライ-X400でよいだろう。

 

 

もう5年程前、ニコンが実施したオールド機材の最終メンテナンスを受けたけから、ファインダーが見違えるように綺麗に掃除されている。このとき「よく長い間お使いくださりました」、というコメントは記憶に残っている。ならば使ってみようというわけだが・・・。ただし内蔵露出計がビルトインされていないので、単独露出計かα6000などを露出計変わりにすることが必要。

まてよ、露出計を内蔵したフォトミックファインダーが付けられる。電圧調整の部品があるのでLR44で使えるだろう。だがモッサリと動く露出表示の指針が面倒だ。やはり単独外光式露出計を使おう。それにメンテナンスしていないから見え方が今ひとつだ。

それにピークデザインのストラップ付けて持ち出そう。これがFに大変よく似合うからだ。もちろん使い勝手がよいこともある。

間違っても昔のニコン製イエローストラップをつけてはならない。さらにエンジ色だったかプロ用ストラップがあり、昔、誰がしかに頂いた時には、即ゴミ箱に捨てた。博士号を持っている私が、どうして職人ブランドにウハウハしなきゃならんのだ。

Fの機械工学的デザインは、ブツ撮りするときに格好がよいアングルが見つからない。三角形のプリズムが特徴だから、これが際立つように撮ればよいですよ!、と偉そうにアドバイスしてくれた輩がいた。こういうのを私は、文科系といって大いに軽蔑している。またったくオマエのおつむは、誰でもがみりゃわかる特徴以前に、感性が働かないのかよ!!!、その死者が額に付ける天冠みたいな三角のペンタプリズムが格好悪いんだよ。そんなニッコールクラブのバッジ(今は廃止されている)を付けた無能で無感性なニコンフリーカー達と、私がつきあうことはない。こちらはブログ用に三角頭巾を隠してなんとかブツ撮りしたけどさ。

つまりFの凡庸な形態では、こちらの美意識が働かない。あまりにも機械的すぎるデザインだからだ。プロダクトデザインの認識が薄い時代だったのだろう。

ボディのデザインが亀倉雄策だという話がWEB上にあるが、それは間違っている。亀倉雄策はグラフィックデザイナーだ。だからプロダクトデザインなんかしません。多分パッケージやロゴの配置ぐらいをデザインしたんでしょう。ボディは、メカニズムの知識がいるからプロダクトデザイナーがデザインします。後にニコンはプロダクトデザイナー、ジョルジェット.ジュージアーロにニコンF3ボディのデザインを依頼している。

さてレンズは迷う。F時代のニッコールを付ければ当時の写り方になるが、そんな凡人マニアが考えそうな事はつまらない。やはり解像度の高い現代の設計によるツァイス・ディスタゴンでゆこう。ディスタゴンのコントラストある写り方は、ニコンらしいし、実際ニコンFの軍幹部の造作がツァィスと酷似している。当時ツァイスを相当に意識してつくられてきた経緯があるから、里帰りか。

実をいうとニコンFは、余計な機能がない分大変使いやすかった。今でも実用的フィルム機材だ。といってもレンズは現代のツァイスだから、撮影画像ではわかりませんが。

 

 

 

画像

SONYα6000、Carl zeiss Vario-TesserE ZA OSS,16-70mm/F4.0

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