Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング492. 小説:小樽の翆420. 小春の新学期

2021年08月27日 | Sensual novel

 

 盛夏の頃だ。

小樽は、本土のように湿度が高くないのですごしやすい。

それでいてタップリ積乱雲が眩しい夏の空だ。

そんな快適な夏を経験すると、汗をかかきまくる本州にゆく気分ではない。

どうせ大学の仕事も9月末まで夏休みだし・・・。

だから小樽郊外の森へスケッチに出かけた。

森は夏の光で満ちあふれている。

遠くから白いワンピース姿の女の子が自転車でやってくる・・・、

そう思ったら今では古典小説:堀辰雄の世界か。

だが小春から「今日は部活がないから暇!」そんなメールがくる。

北海道の高校以下は、8月の下旬から新学期が始まる。

しゃあない、帰りしなにいつものスケッチポイントにゆくと、校舎の窓から小春が手を振っている。

小春がスポーツウェアでやってきた。

「部活って何をやってんの?

小春「水泳部に決まってるじゃん、私のボディを自慢できるんだからぁーー」

「美ボディの自慢で水泳部!、目的が違うんじゃないの?

小春「競技なんかうちの中学校は弱いから、つきあいだけよ。だってうちの学校プールがないもん。だから外へ借りにゆくの」

「それじゃ、強くはなれないか」

小春「そうよ。だから先生達の目の保養をさせているの」

「でっ、先生がチラチラと盗み見るわけだ」

小春「学校の先生ってスケベじゃん。バッチリ私の胸や股間を観察しているよ。私、知らんぷり!」

「でっ、手をだすと校長先生にしかられるってわけだ」

小春「校長先生もスケベだったりしてさ(*^▽^*)」

「それで。最近学校の先生のセクハラ防止の法律ができたぐらいだもんね」

小春「そうよ、だって発達している子もいれば未成熟もいるじゃん。中学生バラバラなのよ。だから発達している子に先生の目線がゆくの。アチキもみたい!?」

「ハイハイ、鑑賞させてください(*^▽^*)」

小春「たっぷり鑑賞したじゃん、クロッキー教室で(*^▽^*)」

「あっ、そうか裸婦モデルをしてくれたねえー(*^▽^*)(*^▽^*)」

中学生の小春とほとんど与太話だ。

小春「これからお家のご飯つくらなきゃ。暑いから何にしようかなぁー」

「鶏胸肉とナスのサッパリおろしポン酢とか・・・、これクックパッドのメニュー」

小春「ナスは身体を冷やすから、これだな。鳥むね肉かぁー・・・」

「とり胸肉は、脂身をそぎ落として蒸すのが脂肪がなく一番栄養効果があると書いてあるよ」

小春「蒸し器取り出すのがめんどー。ポン酢あえにしようっと」

そういって買い出しにゆく小春と一緒に街へおりていった。

・・・

小樽も湿度が低いさわやかな夏が続いてる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 番外編487. スケマティック... | トップ | ドローイング493. 小説:小樽... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Sensual novel」カテゴリの最新記事