Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

エッセイ785. 車窓撮影の面白さ

2024年11月18日 | field work

  東海道新幹線からの車窓撮影の極めは、鉄道に乗って他の鉄道を撮影するというアクロバティックな撮影だ。何故なら二つの路線の列車ダイヤが撮影ポイントでかみ合う事が必要になる。こちらは毎朝の定時の新幹線だったが、この日は天候が悪く名鉄電車が遅れていたのだろう。正面の駅舎は東枇杷島駅である。
 撮影ポイントは上り新幹線が名古屋駅に入る30秒ほど手前の車窓。カメラを30°ほど後ろ向きに構える。角度が違うと名鉄電車の線路の正面にレンズが合わない。目星をつけた民家を通り過ぎたら秒8コマで連写する。そのなかで線路の正面が撮れるのは1カットだけと撮影ハードルが高いポイント。この時は名鉄が定時運行していれば電車はいない時間帯である。
 だからどんな場面でもいえることだが、関心があって、あるいは何かを感じて最初にレンズを向けた時しかシャッターチャンスはない、というのが教訓。あとは同じ時間に通過しても列車はいなかったから、粘ったって無理なのである。
 このポイントは、もう一つ撮影ポイントが考えられて、東枇杷島駅と私の撮影ポイントを結んだ線分を西側に延長し、該当する地上の建物の2〜3階から撮影できる。しかし実際にGoogleでみると、そこには新幹線の車庫への引き込み線が高架になっていて無理なんですね。だからこのポイントは新幹線の車窓しかありません。といってそんなのが何の自慢になる事やら(*^▽^*)。
 私は鉄ちゃんではないので、撮影したらこのポイントのことは忘れてしまった。今後そんな撮り方を要求される場面もない。


 電車の時間は恐ろしく正確であり、いつも通過するときはこのとおり電車はいない。しかし毎日新幹線に乗りながら主に撮影していたのは、ランドスケープと古い民家の集落であった。


 冬の朝の車窓は、こんな風景によく遭遇した。

 雪の積もった関ヶ原は美しい。幸いなことに新幹線は徐行してくれるときもある。それこそ撮影チャンスだ。暖房の効いた車内の窓に張り付いたまま名古屋までの時間が充実していた。

東海道新幹線 京都-名古屋
E-M5,OLYMPUS M.75-300mm F4.8-6.7 II
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Fieldwork950.Improvisationa... | トップ | エッセイ786. 冬の新幹線各... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

field work」カテゴリの最新記事