小春とユウ君の愛の巣でも冬ごもり。
というのもユウ君は、最近古本屋の書架の隅に押し込まれていた大江戸四十八手という本をみつけたからだ。表紙が少し破損しているから破格の安い値段だった。もちろん高校生が読む本ではないが、私服だったし大人の空気が漂うユウ君だから古本屋の叔父さんも、なんの疑いもなく売ってくれた。なにしろ100円だから。
ユウ君「なんか昔の人の知恵はすごい!」
小春「あっ、それを冬ごもりの時に一つずつ試そうというわけだ」。
ユウ君「この本をみたら、興奮して勉強が手につかないよ」。
小春「そうくると思った。当然貯まっているよね」。
ユウ君「鵯越からゆこうよ!」
小春「つまりバックだ」。
ユウ君「女性は肘や手のひらで自分の体重を支えることが特徴です、と書かれてある」。
小春「それで自分で支えきれなくて腹ばいになると、・・・・ええーっと・・つぶし駒掛けになるんだ」。
ユウ君「どうしてそんなこと知ってんの?」。
小春「美希姉ちゃんの教育。だって美希姉ちゃんが小春ーーっていって後から抱きついてくるんだ。それで体重をかけて小春を押しつぶすんだ。これが鵯越からつぶし駒形だぞーー、なんていうわけ」。
ユウ君「いいお姉さんだなぁー」。
小春「最悪のお姉ちゃんだよ。だってこれでペニスがあれば、小春を快楽の頂点にひっぱれるのに・・・、だって。私、お姉ちゃんから毎晩四十八手のモデルにされたもん。お姉ちゃん、痛いよ!、といっても四十八手の本見て小春なんか見てないの。私、メチャお姉ちゃんの玩具だったもん」。
ユウ君「ふぅーーん、それで四十八手を覚えたんだ!」。
小春「やったことはないけど、知ってるよ」。
ユウ君「じゃあ鵯越からゆこうよ」。
小春「それって、小春はモロ見られるから恥ずかしいけどなぁー」。
ユウ君「貯まっているから出そうだ。はやくお尻を立ててさぁーー」。
そういって小春は四つん這いになってユウ君にお尻を向けた。
研究熱心なユウ君だから、今日はつぶし駒形までためすんだろうな。
小春とユウ君の冬ごもりの始まりである。
ユウ君のママは、夜遅く帰るから夕飯をつくっておかなきゃ・・。冷蔵庫の中を思い出しながら、ミネストローネと肉じゃが・・・・・、
小春「ううっ、いたたたっ!!!、もっとゆっくりとねぇー・・・!!!!」
・・・
もうじき冬至の小樽だ。
でも雪はまだ降らない。
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