オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

自然繁殖ニジマスとオショロコマの戦い

2013-05-20 18:54:44 | ニジマスによる被害
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20XX年11月17日  晴れたり曇ったり 寒い
自然繁殖ニジマスとオショロコマの戦い.

朝10時に北見の自宅を出発。近くのK川にニジマスとオショロコマの生息状況を見にいった。


朝方はひどく冷え込んで峠の日陰などはブラックアイスバーン状態になり危険なので、少し気温が上がってからの出発だ。雪は時々降るが、すぐとけてまだ根雪にはならない。実は本格的な冬のちょっと手前のこの時期が最も寒さを感じる季節なのだ。




この川の本流域には年余にわたってニジマス放流が行われ、今は数は少ないながら確実に自然繁殖している。













その支流の源流域は普段はオショロコマのみの生息圏だがしばしば、そこにまで30-40cmのニジマスが産卵に登ってくる。これらは見つけ次第、ムニエルかニジマスの開きになる。支流の下流域、中流域は従来はオショロコマの生息域であったがニジマスの侵入後は混成水域になり、最近はオショロコマはほとんど駆逐されてほぼニジマス一色になってきた。

今日は、まずこの川の中流域に入った。ニジマスはいつもよりは少なく、100mに一カ所くらいある立派なたまりに1-2匹ずついた。









20-30cmの個体が多く、幼魚や1年魚もいるので自然繁殖していることは確実だ。川岸や細い支流は凍り付き、ニジマスの活性はきわめて低くアタリは弱く、竿をあげたら知らない内に食いついていたものまでいた。

魚体もエサ不足でかなりやせていた。ニジマス22匹に対して産卵行動後のオショロコマ2匹が釣れた。






1.5Kmほど釣り登ったらあまりの寒さと疲労で、相当にまいってしまった。川から上がって森の中を笹をこいで歩き、やっと林道へでたらもう疲労困憊状態であった。

林道を車で登って、いつも昼食をとるポイントへゆくと思いがけず小型ランクルが止まっていた。滅多に車はみかけることのない林道なのに誰だろう。

むこうが車を降りてやってきた。一人で鹿撃ちにきた70歳台の男性だ。最近は北見界隈では駆除が進み鹿がやや減ったみたいで、新しい猟場を捜して、ここは初めてきたという。入り組んで複雑な林道を走っているうちに、迷ってしまったらしい。

国道までの道を教えてあげた。私はこの付近の山ははや10数年、通っていて林道はよくわかるが、最初の頃はよく道に迷った。

最後にこの川の源流域を調べた。幸い、ニジマスは見かけずオショロコマ一色であった。












今現在、この支流の中・下流域はニジマスが優先でほぼ、オショロコマを駆逐し置換している。上流・源流域はいまだオショロコマのみの生息域であるが、ニジマスがその性格上たまりの少ない山岳渓流を嫌うためと思われる。

ニジマスとの戦いに,あえなく敗れたオショロコマは山奥の山岳渓流にひきこもって時期を待つしかなさそうだ。





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コメント
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