

イトウの日 と絶滅危惧種オショロコマ、イトウの日などと浮かれるだけではよくない。
2016-1-9 (土) 晴れ

山の水族館。1m以上のイトウが群泳する大水槽。かっては北海道の川では普通に見られた光景でしょうか。
明日は何の日でしょうか?
そうです。1月10日。イトウの日 です。
イトウの日が発表されました。
メールなどの情報で少し前から知ってはいましたが、2016-1-8(金)の北海道新聞の北見版のすみっこに小さくでていました。
北見の人口は11万で道新をとっている人はさほど多くないので、きっと広く日本中に知れ渡るといった状況ではなさそうです。
そこで、山の水族館の宣伝もかねて、このブログでも、あえてご紹介させていただきます。
もしかすると本州・九州・四国の方々の目にもとまるかも知れません。

北見市留辺蘂町温根湯にある山の水族館(北の大地の水族館)がかねてより申請していたようですが、1月10日が イトウの日 として日本記念日協会(長野)に認定されました。
1月10日は、ごろあわせとしてよろしいのではないでしょうか。
山の水族館が主導するかたちで話がすすんだようですがイトウ保護連絡協議会などとのすりあわせも十分に行われているとおもいます。
斜里川を考える会へのメールや北海道新聞の記事などを見ると、山の水族館が 1月10日(イトウの日)に行うことは
下記のとおり。
・イトウという苗字の方の入館料 670円のところを110円にする。
・くじでイトウの木彫を引き当てた人の入館料を110円にする。
・赤い服を着た男性( 繁殖期の♂イトウの下半身が赤くなるのになぞらえて ? )にプレゼントを渡す。
・いただきますライブ( イトウが生き餌のニジマスをがばっと食べる のを観察)をやる。
・生態や水槽内での飼育などの解説
このほか今後は山の水族館としてもイトウの保護保全の啓発にも力を入れたいということのようです。
これまでのところ新聞テレビなどのマスコミと山の水族館とは、おたがいの利益(客寄せ効果とニュース性)が一致し、持ちつ持たれつの良好な関係が続いているようです。
この良好な関係をイトウ保護にもむすびつけていってほしいと思います。
まずはイトウの生態系に大きな悪影響をあたえるニジマス放流に関して、イトウの日を期して、真っ先に山の水族館やマスコミも声をあげてほしいものです。
さて、イトウに比べると、いまだ知名度が絶望的に低い絶滅危惧種 オショロコマは、微妙なニジマス問題とのからみもあって今のところマスコミにとってはあまり食指が動かない対象のようです。
北海道では先日ニジマスが指定外来魚からはずされたことにより、極端な話、滝上町のようにオショロコマ生息域のどまんなか(サクルー川水系など)にニジマスを放流しても法的にはなんら問題が無いという信じられないことになってしまいました。
恐ろしい、さみしい、おろかな、そしてとても恥ずかしい状況です。
このままではオショロコマの将来は極めて暗いものになってゆくことは確実で、ニジマス放流に関して、道の条例が発効する 2016年6月までには、早急なルール作りが必要です。

