オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

稀にみる美麗なオショロコマと外来魚(ニジマス)侵入防止ダム

2019-09-08 11:11:39 | ダムに守られたオショロコマ
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稀にみる美麗なオショロコマと外来魚(ニジマス)侵入防止ダム




201X-10-18 (土)  晴れ しかし寒い。


この日、デカニジマス釣りや産卵に集結したオショロコマの観察などを行い午後おそく、とある渓流に寄ってみた。


この渓流では昔から、しばしば稀にみる美しいオショロコマが釣れる。


完全なニジマス川となってしまった M川の支流である。


こんなニジマス川の水系に何故オショロコマが生き残っているのだろうか ?。


皮肉なことに、自然破壊の元凶とされる砂防ダムのおかげで、ニジマス侵入による壊滅をまぬがれて、かろうじて生き残っている小規模な個体群なのだ。


米国では貴重な在来魚を放流外来魚(ニジマス、ブラウン、ブルックなど)による壊滅から守るため、外来魚侵入防止ダムをあえて積極的に造っている。


































いつもながら、赤点紋理と黄色い腹部など体色の色コントラストがすばらしく、ほれぼれする美しい個体群だ。
















知床方面や道南の一部の個体群のように赤い腹部、鮮やかな赤点紋理、深紅のヒレを基本にした美麗さを誇るものとは一風異なる美しさだ。
















時期的に産卵行動後の個体が目立つが、12匹ほどを釣って撮影させてもらった。


このタイプの美しい外観の個体群は他の渓流でもみられるが、ここのはとりわけ美しい。



さらに数Km上流に進み、もう一つの砂防ダムの上流、最源流域をさぐってみた。



ほぼ源流域になると、かなりの細流になっているせいか小型オショロコマが多くなり、稀に中型個体が釣れるが概して15cmを越える個体はいない。















ここまでくるともはや美麗オショロコマは見られず、小型化していかにも野性的な外観のオショロコマばかりとなってくる。















各個体群は小規模だが、総じてみれば少なくとも外見的には多彩であり、いまだそれなりに遺伝的多様性は保たれているのかもしれない。



私の観察ではこの25年ほどは、この状態に大きな変化なく経過している。



しかし、攻撃的外来種ニジマスの侵入や、温暖化による水温上昇や、自然大災害等による環境大変化や、釣り人の乱獲があれば一気に消滅するガラス細工みたいなオショロコマ個体群であることには変わりない。






沢筋に陽がはいらないせいか、夕方になると急速に寒さがつのってきてかみさんはここでギブアップ。





この時点で武装解除し、北見へもどった。



この日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。


夕食は 湯豆腐。ウドンなども入れ食い過ぎてしまった。





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