オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

砂防ダムのため荒れ果てた渓流のオショロコマにおもう

2020-03-18 18:51:21 | 渓流魚、蝶、自然
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砂防ダムのため荒れ果てた渓流のオショロコマにおもう


201X-8-18 (金) 曇り


2週前に知床のとある渓流で大型ヤマベを沢山釣った話をするとめずらしくかみさんが知床へ釣りに行きたいというので、今年2回目の知床方面への出撃となった。



午前9:30分 北見市の自宅を出発。




順調に走って2時間ほどで知床半島の付け根付近に到達。




どの渓流に入ろうか思案したが、最初に久しぶりの NK 川のオショロコマを見に入った。



かねてより川にいたる道がわかりにくいところで、最初はまた道を間違えてしまった。




引き返して、やっと目的の渓流沿いの林道に入ったが、木々の葉が茂ってうっそうとしており以前とは自然の状態がかなり変わった感じ。

 


この渓流の特徴は写真のように大岩、大石ごろごろで、川底はやや低くなっており、川底の美しい砂礫は少なく、このブログの愛読者の方なら一目見て上流に無粋な砂防ダムの存在を考えるでしょう。












この渓流は理由は知らぬがいくつもの砂防ダムがあり、海から最初のダムまではサクラマスが遡上しヤマベも多い。




その上流には砂防ダムが続き、その結果、渓流は完全に荒れ果ててしまった。














ダム間の水域には今のところ多少のオショロコマが健在だ。
































































ダム間水域どうしのオショロコマ個体群はお互いに交流は無いためにやがては血が濃くなるための弊害が出てくるものとおもう。




やがては...というがその時間を一般のみなさんは自分の寿命を念頭に考えるかもしれない。




しかし自然の動きは様々であろう。




それは10年後か、100年後か、500年後かは誰にもわからない。




さらに現在、この川を破壊してしまった砂防ダム群にしても、今は強固なものにみえるが必ずその寿命はある。




場合によっては、今から50年後にはダムの底抜けが始まり、その後たちまちダムそのものが崩れ果てるかも知れない。




閉鎖水域に閉じこめられていたオショロコマたちも、もしそれまで健在であれば、またお互いに交流しはじめて遺伝的多様性は復活するだろう。




その後の50年で、また以前のような美しい知床の NK川がきっと再生されるとおもう。




しかし、その前に地球温暖化で渓流の水温があがり、低水温に依存するオショロコマは消えているかも知れない。





砂防ダム群のために大石・大岩ごろごろのあわれな姿になってしまった NK川でオショロコマを釣りながらそんな未来のことを考えていました。




自分の寿命があとどのくらいか、カウントダウンできる年齢になっていることに気づき、初めて、自然の見方に悠久の時間の概念と壮大無比な自然環境の変動の概念を取り入れるようになってきた昨今です。



○○の貴重な自然を守ろう....etc といった私たちのささやかな行動でも常にこれらの概念を忘れずに対処してゆくことが大切かも知れません。


そんなことをかみさんと話しながら どでか草だいふく を食べるのです。





この日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。





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