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オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

棲息水域が異常に狭い極限のオショロコマ

2020-10-27 01:28:39 | 渓流魚、蝶、自然
棲息水域が異常に狭い極限のオショロコマ



20XX-8-5 (金) 晴れ 25度C



朝10時 ニジマス繁殖渓流として有名なM 川の源流域に残存するオショロコマを見に出発。




ニジマス棲息水域の最上流には巨大な魚止めの砂防ダムがあり野生化して勢力拡大しつつあるニジマスたちはこのダムのためオショロコマ生息域の心臓部へは侵入出来ないでいる。




このダムの上流にもさらに数基の砂防ダム群がある。






しかし、オショロコマはこれらのダムの上流に広く棲息することはなく、昔から何故かほんの200mほどのごく狭い水域にのみみられる。








そこにはニジマス汚染はまったくなくて、まさにオショロコマのみが棲息している。







その水域の上流はまさに素晴らしい渓相の流れだが不思議なことにオショロコマは見られず、いわば死の川みたいに魚信がない。





オショロコマが見られる短い水域ではオショロコマはぶんぶんに肥えてエサが豊富なことがうかがえる。















活性も高く、かなり気を張ってアタリをとる早合わせに失敗すると、思い切り呑まれてしまうので注意が必要だ。
















外見は渓流の宝石と称されるほどの派手やかさはなく地味な個体が多いが一定の外観に収束する傾向はみられない。















腹部以外は基本的に川底の色調にマッチするいわば保護色になっていると思われます。












しかし、生息水域が狭い小規模な個体群であることにはかわりがない。





一見、外見からは遺伝子の多様性はよく保たれているかに見えますが、実際にオショロコマの病気や環境の大きな異変が起きれば一気に消滅する危険を有する個体群と思われます。


そういった意味では絶滅危惧種 VU であることには変わりありません。












この時期、何故か釣れてくる個体は例年♀の比率が高い。ヒグマの痕跡が多く、そのためか釣り人の入った気配はなかった。





前述のごとく、すばらしい渓相、すばらしいオショロコマの森であるが何故かオショロコマが棲息する水域は短い。





ここのオショロコマの生息状況はこの5-6年はほとんど変化なく経過している。しかし10年前と較べると激減している感はいなめない。





今日はさらに源流へ向かって数Km さぐりながら釣り登ってみたが、やはりすばらしい渓相が続くにもかかわらず、まったく魚信なく死の川状態であった。





何故オショロコマの生息水域が短いのかはよくわからない。





今回も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。



帰路、タモギタケを発見したが 群落が小規模なので若いのを少しのみ採集。 





野生のカリンズをかみさんが発見 撮影。野生のカリンズの赤い実は美しいが、まだ熟してはおらず実はおいしくなかった。








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