オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

二度も糸切りリリースされた貪欲オショロコマ

2021-09-24 19:16:12 | 渓流魚、蝶、自然
二度も糸切りリリースされた貪欲オショロコマ


20XX-10-10 (金) 曇り 後雨 のち曇り のち大雨 強風 最大36.8mの暴風雨



次に羅臼川源流域最後のダム下釣りを試みた。



ここは、とりわけヒグマに遭遇しやすいという恐怖さえ克服すれば多少のオショロコマに会うことは比較的容易なポイントです。







ここの砂防ダムは羅臼川最源流にあり二段ダムになっていて上のダム下にオショロコマは少なく、その下のダム下を見ると水がひいてダム直下のプールに運悪く取り残されたオショロコマ数十匹ほどの群が私の姿を見てパニック風に右往左往走り回った。





パニック風右往左往はしばらくすると治まったので、しばらくおいてからそっと姿を見せないようにダム下プールに釣り糸を垂らすとオショロコマが次々に釣れた。













しかし、すでに産卵行動後の個体も多く、とても小型、しかも餌不足もあるようでひどくやせた個体ばかりで、はっきり言って渓流釣りの趣はまったくありません。






おりから急に雨が降り始めたこともあり、20匹ほどで釣りを中止した。




釣ったオショロコマは手早く撮影してダム下プールではなく流れのある渓流のほうにリリースしました。





ここは、前述のようにヒグマと会う恐怖心さえ克服できれば比較的安易にオショロコマが釣れる場所であるせいか、複数の釣り人たちの痕跡が認められた。



私以外の釣り人もここに入った証拠として口から二本のテグスをだした貪欲オショロコマが釣れた。


一本は他の釣り人、一本は私の仕掛けのテグスで、二本とも思い切り釣り針を胃袋まで呑み込んでいる。





無理に針をはずせば致命的な組織損傷は避けられず、前の釣り人は糸切りリリースしたもので、私もためらわず二度目となる糸切りリリースしてしまいました。



有名なイワナによる実験では、不思議なことに胃に刺さった釣り針は数か月の後、自然に体外へ排出され生存率は高いという。



この貪欲な釣り針二本入りのオショロコマをシマフクロウなど貴重な鳥類が補食しないよう祈りたいと思います。


                     終わり。






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