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北国の原生林の奥の奥、巨大エゾイワナと遊ぶ。
2018-7-20 (金) 晴れ のち曇り 強風 27度C
9:15 近郊のT川上流へ向かい出発。
さて、今日はどの支流に入ろうか、迷いに迷いながら林道の奥へ進むと、いつもはガッチリとゲートが閉まっている支流の入り口に通りかかった。ひどく崩壊していたこの林道の整備が多少はすすんだのか、ゲートにぐるぐる鎖はかかっていたが今日は施錠はなく、通行可能になっていたので、ちょっと苦労して鎖を外してゲートを越えて、何となくその林道へ入ってみた。かって、このゲートの少し奥の美しい渓流で良い釣りをしたことを思い出したのです。
途中ではるか下を流れる川をみると、昨年の大増水で川の状態が完全に変わってしまって浅い平凡なダラダラ川になっているのに驚いた。
かなり走って以前入ったことのあるこの支流の支流へつながる、とある古い林道入り口に到着。こんな山奥に林野庁に鳥類調査を委託された環境調査会社という掲示のある札幌ナンバーの車が一台。
林道入り口はびっしりと笹でふさがっている。 古い放置された林道は灌木や笹、雑草で、ほぼ廃道に近い。
強引に草木をかき分けフォレスターでこの支流の橋手前まで行った。途中草で道がよく見えず ずるっと横に滑ったりしたが密生する笹を突破したあとはなんとか無事に走れた。
原始河川を思わせる美しく荒々しい、素晴らしい流れ。水は限りなく澄んで手を切るように冷たく清冽。きっと大釣りを約束してくれるだろう流れにワクワクドキドキしながら釣支度をした。ヒグマを恐れ、目一杯フォレスターのホーンを鳴らしまくってから、ヒグマ撃退グッズの入ったナップサックを背負い、川へ降りた。
最初のたまりで45cm 、30cm 20cm エゾイワナ 。思いがけず良型が かかってびっくり。 釣り人は入っていないのだろうか。かすかな人の踏み跡があったが環境調査員のものかも知れない。
その少し上のたまりで小型アメマス数匹と オショロコマ1♀若魚。
その後 しばらく遡行して 倒れ込んだ巨木手前のおおたまりに到着。かなりの深さがあるすばらしい大たまりで物陰にかくれながら振り込むと30~50cmのアメマス~エゾイワナが入れ食い状態で釣れたので驚いた。
ただ最初の一匹は思いがけず 30cmほどのニジマスだった。ニジマスはこの1匹のみで多数のアメマスのほかはオショロコマが 1匹。
このたまりは水深2mはあって深いので引きも相当なものでした。
そこから上流域は 次から次へと、もういやになるほど多数の良型アメマスがかかり最後は撮影するのも面倒になり、釣ってはリリースを繰り返した。
比較的喰いは甘くて呑ませた個体はなく、小さな釣り針の多くは顎骨上の軟部組織を浅くすくうような針かかり。そのため確保までに時間がかかると身切れで逃げられるので、できるだけ手早く釣り上げる必要があった。
釣り上げられる途中のアメマスの後を数匹のアメマスが猛烈に追いかけてくる光景は初めてみたが見事なもので、とても印象的でした。アメマスが大型ルアーを追ってくる時のシーンのようです。
今日最後の大たまりは、期待していた大物はいなくて30~40cmエゾイワナ5匹で終了。 この日も撮影させていただいた渓流魚たちは、すべて丁寧に元の場所にリリースしました。
文中、アメマスとかエゾイワナとか表現が異なっていますがこれらはすべて同一のもの Salvelinus leucomaenis です。ダムなどで海からの親魚の遡上が途絶えた場合絶滅する個体群が多いが、絶滅することなく小型化、陸封型となって命脈を保っているものを、生態的差異を念頭に置いて時々エゾイワナと呼んでいます。しばしば所謂アメマスとは形態的にも小型化、暗色調の体色、白点紋理の小型化など、かなり異なってきます。今回登場したものは 50cmクラスのものもいて、エゾイワナとしては最大級と言えます。
ヒグマの気配濃厚な原生林の真っ只中、ふとあたりを見回した途端、急にえも言われぬ猛烈なヒグマへの恐怖心がこみ上げてきました。竿をたたみ大急ぎで川を下って入渓地点まで戻り、一息つき帰路につきました。
帰路、荒れ果てた林道が、染み出た沢水でぬるぬるになっているところでフォレスターが石に乗り上げたとたんずるーっと右に滑って危うく林道から急斜面へ滑落するところであった。危ない。あぶない。超危険、しかし超楽しい釣りだった。
当時のコンピューター日記より。
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2018-7-20 (金) 晴れ のち曇り 強風 27度C
9:15 近郊のT川上流へ向かい出発。
さて、今日はどの支流に入ろうか、迷いに迷いながら林道の奥へ進むと、いつもはガッチリとゲートが閉まっている支流の入り口に通りかかった。ひどく崩壊していたこの林道の整備が多少はすすんだのか、ゲートにぐるぐる鎖はかかっていたが今日は施錠はなく、通行可能になっていたので、ちょっと苦労して鎖を外してゲートを越えて、何となくその林道へ入ってみた。かって、このゲートの少し奥の美しい渓流で良い釣りをしたことを思い出したのです。
途中ではるか下を流れる川をみると、昨年の大増水で川の状態が完全に変わってしまって浅い平凡なダラダラ川になっているのに驚いた。
かなり走って以前入ったことのあるこの支流の支流へつながる、とある古い林道入り口に到着。こんな山奥に林野庁に鳥類調査を委託された環境調査会社という掲示のある札幌ナンバーの車が一台。
林道入り口はびっしりと笹でふさがっている。 古い放置された林道は灌木や笹、雑草で、ほぼ廃道に近い。
強引に草木をかき分けフォレスターでこの支流の橋手前まで行った。途中草で道がよく見えず ずるっと横に滑ったりしたが密生する笹を突破したあとはなんとか無事に走れた。
原始河川を思わせる美しく荒々しい、素晴らしい流れ。水は限りなく澄んで手を切るように冷たく清冽。きっと大釣りを約束してくれるだろう流れにワクワクドキドキしながら釣支度をした。ヒグマを恐れ、目一杯フォレスターのホーンを鳴らしまくってから、ヒグマ撃退グッズの入ったナップサックを背負い、川へ降りた。
最初のたまりで45cm 、30cm 20cm エゾイワナ 。思いがけず良型が かかってびっくり。 釣り人は入っていないのだろうか。かすかな人の踏み跡があったが環境調査員のものかも知れない。
その少し上のたまりで小型アメマス数匹と オショロコマ1♀若魚。
その後 しばらく遡行して 倒れ込んだ巨木手前のおおたまりに到着。かなりの深さがあるすばらしい大たまりで物陰にかくれながら振り込むと30~50cmのアメマス~エゾイワナが入れ食い状態で釣れたので驚いた。
ただ最初の一匹は思いがけず 30cmほどのニジマスだった。ニジマスはこの1匹のみで多数のアメマスのほかはオショロコマが 1匹。
このたまりは水深2mはあって深いので引きも相当なものでした。
そこから上流域は 次から次へと、もういやになるほど多数の良型アメマスがかかり最後は撮影するのも面倒になり、釣ってはリリースを繰り返した。
比較的喰いは甘くて呑ませた個体はなく、小さな釣り針の多くは顎骨上の軟部組織を浅くすくうような針かかり。そのため確保までに時間がかかると身切れで逃げられるので、できるだけ手早く釣り上げる必要があった。
釣り上げられる途中のアメマスの後を数匹のアメマスが猛烈に追いかけてくる光景は初めてみたが見事なもので、とても印象的でした。アメマスが大型ルアーを追ってくる時のシーンのようです。
今日最後の大たまりは、期待していた大物はいなくて30~40cmエゾイワナ5匹で終了。 この日も撮影させていただいた渓流魚たちは、すべて丁寧に元の場所にリリースしました。
文中、アメマスとかエゾイワナとか表現が異なっていますがこれらはすべて同一のもの Salvelinus leucomaenis です。ダムなどで海からの親魚の遡上が途絶えた場合絶滅する個体群が多いが、絶滅することなく小型化、陸封型となって命脈を保っているものを、生態的差異を念頭に置いて時々エゾイワナと呼んでいます。しばしば所謂アメマスとは形態的にも小型化、暗色調の体色、白点紋理の小型化など、かなり異なってきます。今回登場したものは 50cmクラスのものもいて、エゾイワナとしては最大級と言えます。
ヒグマの気配濃厚な原生林の真っ只中、ふとあたりを見回した途端、急にえも言われぬ猛烈なヒグマへの恐怖心がこみ上げてきました。竿をたたみ大急ぎで川を下って入渓地点まで戻り、一息つき帰路につきました。
帰路、荒れ果てた林道が、染み出た沢水でぬるぬるになっているところでフォレスターが石に乗り上げたとたんずるーっと右に滑って危うく林道から急斜面へ滑落するところであった。危ない。あぶない。超危険、しかし超楽しい釣りだった。
当時のコンピューター日記より。
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