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生態系大破壊、阿寒川水系ではオショロコマ絶滅か。
阿寒川支流は放流ニジマス一色に染め上げられた。
2012-9-1 (土) 晴れ 気温27度C
F 氏と 朝9時に阿寒の原生林の奥の奥にあるシュンクシタカラ湖方面へ渓流魚調査に出発。
阿寒のセブンイレブンで昼食を買った。
シュンクシタカラ湖への一般的ルートであるシュンクシタカラ林道は阿寒町町道方面の最近の崖くずれで閉鎖中。
貧乏阿寒町には予算がなく、今のところ道路補修の予定はないと言われている。
そこで循環林道の雄別炭坑側から逆行性にシュンクシタカラ川源流へ入り、そこからシュンクシタカラ湖をめざすことにした。
しかし林道の走行は複雑で最初から多少の困難が予想された。
最初は舌辛川( シタカラカワ )沿いに林道をすすむ。
最初の橋と大きな魚止め滝のポイントでニジマス15-26cm を10匹ほど釣った。
滝下のたまりには数十匹の魚の群が見えて、最初はウグイの群だとばかり思っていたが、実はまさにニジマスの群であった。
その上流には砂防ダムが何基も連続しており最初のダム下でニジマス4匹。
やがて、この渓流は渇水高度にもかかわらずちょっとしたたまりには源流域まで小型ニジマスが豊富に棲息していることが判明した。
こまめに釣っては放しを繰り返しながら進んだがニジマス以外の魚は発見できなかった。
複雑な林道を試行錯誤しながら走り、やっとシュンクシタカラ川上流に到達。
ちょっとしたたまりには必ずニジマスがいて最初の数匹は容易に釣れる。
その後、ニジマスたちは警戒して魚の群は見えるがあまり釣れなくなる。
源流域までさぐったがどこにもここにも小型虹マスがやたらと多いことに驚かされた。
ニジマスはシュンクシタカラ湖とその近辺の渓流に30年前から放流されており、いまやこの付近の渓流では完全に自然繁殖しているとおもわれた。
当年魚と思われるニジマス稚魚も無数に見られる。
シタカラ川もシュンクシタカラ川も、まさに放流されて大繁殖した外来種、ニジマス一色に染め上げられた川であることがわかった。
ただ、個体数が多すぎること、生息水域が狭いためか大型ニジマスはいないようだ。
今回、もともとの住人、在来種というべきヤマベ、アメマス、オショロコマ、ウグイ等は、まったく確認できなかった。
かって阿寒川支流の清流川上流にあるヒョウタン沼には大型の湖沼型オショロコマが豊富に生息し流入河川のハンラコラシュ川には河川型オショロコマがいた。
両者とも過度の釣獲圧で激減したところにニジマスの放流でトドメをさされて今では絶滅している。
現在はおびただしい数の小型ニジマスが見られるのみである。
今回、調査に向かったシュンクシタカラ湖も、かって大型湖沼型オショロコマが豊富に生息していたが同様のパターンの大乱獲で激減したところにニジマス放流でトドメを刺され絶滅した。
おそらく、かってシュンクシタカラ湖はヒョウタン沼と同じ状況で、すぐ近くを流れるシュンクシタカラ川と繋がっていたと推定している。
私はシュンクシタカラ湖周囲の渓流にヒョウタン沼とハンラコラシュ川のような形でオショロコマが残っていないか調べにきたのだが、在来の魚類の姿は何もなく小型ニジマス一色になっていてオショロコマは見られなかった。
その一方、小型ニジマスのあまりの多さには正直呆れかえってしまったのであった。
現在、阿寒川上流は道内では珍しく漁業権が設定されたニジマス釣り場として有名である。
渚滑川と同様、どちらかというと養魚場から運んできた養殖大型ニジマスを放り込んでは釣らせるといった釣り場となっている。
一応キャッチアンドリリースということになっているようだが釣ったニジマスをぶら下げて歩いている釣り人はよく見かける。
阿寒川は、一見美しい渓流に見えるが在来の自然は完全に破壊された川で、ニジマスとともに攻撃的外来種筆頭とされるウチダザリガニも繁殖している。
まさに、いわゆる偽自然そのものである。
いまとなっては、いまさらそれが良いとか悪いとかいった議論は陳腐なものだ。
漁協が絶え間ない放流で釣り場を維持している本州の渓流釣りでは、ごくありふれた当然の光景だ。
ただ、これを本来の北海道の大自然などと錯覚する釣り人がいてはこまる。
北海道に残された本物の自然、 オショロコマの森 との区別を明確にして、それを大切にしてゆくべきこと、 さらにこれ以上のニジマス汚染は行ってはいけないことを知ってほしい。
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生態系大破壊、阿寒川水系ではオショロコマ絶滅か。
阿寒川支流は放流ニジマス一色に染め上げられた。
2012-9-1 (土) 晴れ 気温27度C
F 氏と 朝9時に阿寒の原生林の奥の奥にあるシュンクシタカラ湖方面へ渓流魚調査に出発。
阿寒のセブンイレブンで昼食を買った。
シュンクシタカラ湖への一般的ルートであるシュンクシタカラ林道は阿寒町町道方面の最近の崖くずれで閉鎖中。
貧乏阿寒町には予算がなく、今のところ道路補修の予定はないと言われている。
そこで循環林道の雄別炭坑側から逆行性にシュンクシタカラ川源流へ入り、そこからシュンクシタカラ湖をめざすことにした。
しかし林道の走行は複雑で最初から多少の困難が予想された。
最初は舌辛川( シタカラカワ )沿いに林道をすすむ。
最初の橋と大きな魚止め滝のポイントでニジマス15-26cm を10匹ほど釣った。
滝下のたまりには数十匹の魚の群が見えて、最初はウグイの群だとばかり思っていたが、実はまさにニジマスの群であった。
その上流には砂防ダムが何基も連続しており最初のダム下でニジマス4匹。
やがて、この渓流は渇水高度にもかかわらずちょっとしたたまりには源流域まで小型ニジマスが豊富に棲息していることが判明した。
こまめに釣っては放しを繰り返しながら進んだがニジマス以外の魚は発見できなかった。
複雑な林道を試行錯誤しながら走り、やっとシュンクシタカラ川上流に到達。
ちょっとしたたまりには必ずニジマスがいて最初の数匹は容易に釣れる。
その後、ニジマスたちは警戒して魚の群は見えるがあまり釣れなくなる。
源流域までさぐったがどこにもここにも小型虹マスがやたらと多いことに驚かされた。
ニジマスはシュンクシタカラ湖とその近辺の渓流に30年前から放流されており、いまやこの付近の渓流では完全に自然繁殖しているとおもわれた。
当年魚と思われるニジマス稚魚も無数に見られる。
シタカラ川もシュンクシタカラ川も、まさに放流されて大繁殖した外来種、ニジマス一色に染め上げられた川であることがわかった。
ただ、個体数が多すぎること、生息水域が狭いためか大型ニジマスはいないようだ。
今回、もともとの住人、在来種というべきヤマベ、アメマス、オショロコマ、ウグイ等は、まったく確認できなかった。
かって阿寒川支流の清流川上流にあるヒョウタン沼には大型の湖沼型オショロコマが豊富に生息し流入河川のハンラコラシュ川には河川型オショロコマがいた。
両者とも過度の釣獲圧で激減したところにニジマスの放流でトドメをさされて今では絶滅している。
現在はおびただしい数の小型ニジマスが見られるのみである。
今回、調査に向かったシュンクシタカラ湖も、かって大型湖沼型オショロコマが豊富に生息していたが同様のパターンの大乱獲で激減したところにニジマス放流でトドメを刺され絶滅した。
おそらく、かってシュンクシタカラ湖はヒョウタン沼と同じ状況で、すぐ近くを流れるシュンクシタカラ川と繋がっていたと推定している。
私はシュンクシタカラ湖周囲の渓流にヒョウタン沼とハンラコラシュ川のような形でオショロコマが残っていないか調べにきたのだが、在来の魚類の姿は何もなく小型ニジマス一色になっていてオショロコマは見られなかった。
その一方、小型ニジマスのあまりの多さには正直呆れかえってしまったのであった。
現在、阿寒川上流は道内では珍しく漁業権が設定されたニジマス釣り場として有名である。
渚滑川と同様、どちらかというと養魚場から運んできた養殖大型ニジマスを放り込んでは釣らせるといった釣り場となっている。
一応キャッチアンドリリースということになっているようだが釣ったニジマスをぶら下げて歩いている釣り人はよく見かける。
阿寒川は、一見美しい渓流に見えるが在来の自然は完全に破壊された川で、ニジマスとともに攻撃的外来種筆頭とされるウチダザリガニも繁殖している。
まさに、いわゆる偽自然そのものである。
いまとなっては、いまさらそれが良いとか悪いとかいった議論は陳腐なものだ。
漁協が絶え間ない放流で釣り場を維持している本州の渓流釣りでは、ごくありふれた当然の光景だ。
ただ、これを本来の北海道の大自然などと錯覚する釣り人がいてはこまる。
北海道に残された本物の自然、 オショロコマの森 との区別を明確にして、それを大切にしてゆくべきこと、 さらにこれ以上のニジマス汚染は行ってはいけないことを知ってほしい。
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