オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

空知川水系の支流でカワマスおよびアメマスとの雑交F1を釣った。

2020-03-06 12:03:53 | カワマス
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空知川水系の支流でカワマスおよびアメマスとの雑交F1を釣った。



以下は以前に空知川水系支流でカワマスを釣ったという情報をいただいた K. I さんへ 2018年のカワマス調査結果を報告したときの手紙です。少し加筆しました。K,I さんには空知川のカワマスの画像をいただき御寄稿もいただき、はじめて見た空知川水系のカワマス画像にとても感激しました。




2018-9-14(金)  晴れ


朝8:45自宅出発 →高速を走り 9:10小利別IC → 陸別9:28  → 足寄 9:55  →給油満タンにする。→ 足寄IC 11:05
→  えんえんと走って占冠IC 12:35 さらに 1時間20分高速を走って 3160円→道の駅で ソフトなど食べ休息 →13;00 目的の空知川支流 N川上流へむけて出発。→ 14:00 現地到着 カワマス調査開始。



2018-9-14 午後 北見から4時間走ってあなたに教えていただいたN川のカワマスポイントへ入りました。




真っ先に狙っていた真ん中の橋へ行きますとちょうどランクルできた釣り人2名が川におりて釣り始めるところでした。




私が入ろうとしていた場所に私よりも数分はやく到着し、すぐさま釣り支度を始めましたので、まさにこのポイントを目指してきたもようです。





橋げたの下流のとても良いたまりに執着してせっせと フライ、 ルアー、最後は長竿で餌釣りを始めましたが最終的に何も釣れず引き上げてゆきました。



状況からは、まさにカワマス狙いではないかとおもいました。




私は少し離れたところから一部始終を見ていましたが、二人の釣り人が粘りにねばっていたのをみると、きっと実績のあるポイントなのでしょう。




私はその場所はあきらめ、橋の上流300mほどを入念にさぐりましたがなかなかの良いたまりが続くものの、まったくアタリなし。

















やがて25cmアメマスが二匹かかりましたが1匹は撮影時に逃げられました。










川はイメージしていたよりかなり多い水量で 水温も12度Cでやたら冷たく、場所によっては ごうごう と流れ 徒渉不可能の場所が多かったのは意外でした。




実はこの場所は私も以前、まさにカワマス調査で入っている水域ですが春のせいか水量はとても少なく、この日は別の川みたいでした。





左手、一部 細いゆったりした流れで畑工事の泥水でひどく濁ったところがあり、そこで思いがけず 良型カワマス2匹 アメマスとカワマスの F1 1 匹を釣りました。











確かにカワマスですが道東の個体群のような息を呑む美しさはなく、やや黄色調が強く赤青のコントラストが弱く、まあカワマスといえばカワマスだなあといった地味なカワマス個体群に見えました。当初、この付近でカワマス養殖が盛んであった頃の種苗の違いかもしれません。


























カワマスとアメマスとの F1 と思われた個体は幼魚ただ1匹でしたが、これがF1だとすれば、確かにカワマスが在来種アメマスと交雑している証拠といえます。





オショロコマとカワマスとの自然雑交F1 は多数の画像と、その特徴をまとめてこのブログで何度も示してきました。しかしアメマスとカワマスとのF1についてはまだ資料が十分とはいえません。
今回、この個体をF1とした根拠は他地域で多数のこの段階のアメマス幼魚を見てきた経験上、体側の斑紋(白斑)のサイズ、形状がとても不規則で乱れており明らかに異常と思われたということです。
しかし、これは空知川水系のアメマス幼魚一般に普遍的に見られるものなのかどうか、いまのところ私にはわかりません。



ご参考までに釧路川水系源流域の、ごく正常とおもわれるアメマス稚魚〜幼魚の画像を提示しておきます。



















次に一番上の橋下大たまりへ行くと、さらにものすごい水量で驚きました。 





ちょうど近くで草刈りをしていた農家のおじさんと話しました。




今日は釣り人が多くて、30分前にも一人来てみんな 何も釣れずに帰っていった。




最近、土日はかなりたくさんの釣り人が来るとのことでした。





すばらしいたまりですが 私は 20Ccm アメマス1匹釣り撮影。






今年は雨が多く最源流の大湿地帯の保水量が多いのでそこを水源とするこのN川も水量が多い との話でした。





最後は 一番下の橋の上流200m ほどをさぐりましたが魚信なし。  





夕方になってもライズらしきものはみられませんでした。 





そのあとホテルへ向かいましたが N川のかなり下流で森のなかから釣り終わった若い釣り人が一人、でてくるのを見ました。





どうも かなりの悪条件下の釣りになったようですが カワマス アメマス  F1 が釣れて これらの良い写真も撮れて幸運であったとおもいました。




このたびは 貴重な情報を本当にありがとうございました。




あなたが実際にカワマスを多数釣った事実をみますと、空知川支流N川一帯にひろく薄く生息するカワマスが 渇水状態の年には ある程度水が残った場所に集合状態でたまる可能性が考えられました。







2020-3-6(金) 猛吹雪


先日、空知川水系のカワマス調査でお世話になった K,I さんからの連絡で 千歳でGO という You tube の投稿で空知川水系支流でカワマスを釣った映像が出ているとのことで、さっそく拝見させていただきました。



自然豊かな渓流というより里に近いそのへんによくある小川みたいなところで、大繁殖している小型ニジマスに混ざって少数のカワマスが釣れていました。個体数はとても少ないようです。



空知川水系のカワマスは道東のように息を呑むような美しい個体は無いようで、黄色味がつよく色彩が地味で、まあカワマスといえばカワマスだなあという感じが大きな特徴のような気がします。おそらく最初の種苗が異なるのかも知れません。




現状をみますと、空知川水系でも道東でも、カワマスの勢力は、おもっていたほど強くはありません。




ブラウンやニジマスほどの旺盛な繁殖力はないようにも見えますが、交雑する力はこの 2 種よりカワマスが遙かに強いかに見えます。




繁殖時期のせいかも知れませんが実験的にはどうなのでしょうか。





ブラウンはカワマスと交雑しF1タイガートラウトができますがニジマスと在来種との交雑例は知られていません。





時間の経過とともに今後はどのようになってゆくのか慎重に経過を見て行きたいとおもいます。



        この項、続く。





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ニジマスとオショロコマの勢力逆転 ?

2020-03-03 02:07:04 | ニジマスによる被害
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ニジマスとオショロコマの勢力逆転 ?


2018-6-15 (金) 雨のち曇のち小雨のち曇のち小雨 最高気温6度C



2017年夏までに、ついにオショロコマが消えニジマス一色に塗り替えられてしまった渓流を久しぶりに見にいった。



2017年夏から秋にかけて、北見市周辺の渓流は未曾有の豪雨・大増水・大氾濫が繰り返され、さらに林道崩壊で大きな変化がみられた。



昨年の大雨被害の林道崩壊のためアクセス不可能になったり、すっかり渓相が変わってしまった渓流は数多い。




今回、調査にでかけた渓流も林道被害が目立ち、入り口で通行止めになっていたが自己責任で強引に侵入した。




実際には路肩軟弱化で、やや通行に注意すべきところが数カ所あっただけだった。




最初の橋から真下に見える大たまりを見下ろすと30-40cm のニジマスが6匹、瀬じりでゆらゆらやっている。




ここのニジマスは人影に敏感で、私の姿を発見し次々にぴゆーっとボサ下へ逃げ込んでゆくのが見えた。




林道を源流域へとすすみいつもの入渓場所から、身支度して川に降りた。




目の前のたまりに振り込むと、小型オショロコマがかかり、おおっオショロコマがいた とびっくり。



















昨年まではこのあたりは、ニジマス一色であったのだ。




続いて3匹オショロコマが連続して釣れた後に、やっと20cm ニジマスがきた。






このあたりにはかなりの魚たちがたまっていて一時間ほど、このたまりで釣っては撮影、リリースを繰り返した。












意外なことに、オショロコマが次々にかかる。





いつもはオショロコマは極めて稀で、ニジマスが圧倒的に多いポイントだが今日は違っており驚いた。





そこから下流に、いつも良型ニジマスがいるポイントが3カ所続くが、そこにもニジマスはおらずオショロコマが数匹づつ釣れたのみ。

 


不思議だ。いつもとは全然雰囲気が違う。 




もしかして先行するニジマス狙いの釣り人がいたのだろうか。しかしそのような痕跡はまったくなかった。




強いていえば繰り返された大雨増水の影響か、ポイントがかなり浅くなり流木が多数ひっかかって渓流相がかなり荒れた感じになっていた。




ここでいったん川をあがって昼食とした。




昼食後、下流域の二本の支流の合流近くのいつもはニジマスが多いところへ入った。







途中、岸辺にはフキを食べたためと思われるヒグマの真っ黒い糞が点々とあった。




最初のたまりでニジマス4匹。










パラパラと小型ニジマス。 いつもと違う。










その後はオショロコマばかりでニジマスとオショロコマの勢力関係がいつもの逆になっていた。




































合流部から下流は渓相が完全に変わり、オショロコマ1匹のみ。




下ってゆくと橋の上にまた立派なヒグマの糞。




いつもの駐車ポイントから川に降り、1時間ほど釣り登った。





昨年までの良ポイントはことごとく大雨大増水の影響で浅くなったり、流木がぎっしり積み重なったりして消えてしまい、まるで初めての渓流に入った気分だ。




この渓流全般にわたって流れそのものが完全に変わって、流れが直線化してしまったために、あちこちに枯れた三日月湖みたいになった場所ができていた。




そこは、かっては魚が多数たまる立派なたまりであったところだ。




要するに魚がたまる良好なたまりがほとんどなくなっていたのであった。




あの屈曲蛇行する美しい流れは大自然の猛威の為に、為す術もなく完全に消えてしまったのだ。




本格的なたまりらしいところはたった2カ所でそこでオショロコマと小型ニジマスが釣れたのみ。




午後4時。あたりが暗くなって強風が吹き始め気温がさらに低下すると急にヒグマの恐怖に襲われ始め、大急ぎで林道へでて車にもどった。




この日の調査ではかっての渓流相が大変貌し、さらにニジマスが減ってオショロコマが多くなり勢力関係が逆転しているのに驚いた。



 

最終的にこの日はオショロコマ19匹に対してニジマス10匹といった釣り果であった。




完全に勢力逆転だ。





あれほど多かったニジマスたちが減った理由は何だろう。





昨年、何度もあった未曾有の大雨・大増水で自然豊かな渓流相が激変し、屈曲蛇行していた渓流が浅い直線的な流れに変貌していること、その経過で枯れた三日月湖みたいな場所(もとはニジマスの良ポイント)が増えてしまった。




もしかすると、未曾有の大増水が繰り返されるうちにニジマスたちは、はるか下流域へと流されてしまったのだろうか。




急激な大増水時にはオショロコマは素早く小沢の奥深くへ移動して流されないように避難することが知られているようだが、新参者のニジマスにはいまだそのような生態がなく、ひたすら流されて水が引いた時、はるか下流域のタマネギ畑でひからびるといった事態でもおきたのだろうか。





想像たくましく理由を考えてみたが、本当のところはわからない。





今後、時間の経過とともにニジマスは消え、以前のようなオショロコマの楽園は復活できるのだろうか。





それともオショロコマ優勢はほんの一時のことで、またニジマス一色の川になってゆくのだろうか ??.





さらに継続して様子をみてゆきたいと思います。









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