コタツ評論

あなたが観ない映画 あなたが読まない本 あなたが聴かない音楽 あなたの知らないダイアローグ

をんなの助けなくして立ちゆかぬくに

2013-09-08 18:27:00 | スポーツ
そんな簡単な話でもないだろうが、決め手は高円宮妃久子さまと滝川クリステルだったろうな。まずフランス語を用いたこと。かつて外交公用語としたヨーロッパの委員がぐっときた。くわえて高円宮妃の気品に参った。皇室は王族や貴族とはちょっと雰囲気が違うからな。「ヒゲの殿下」三笠宮寛仁親王に代わって、引っ張りだこになるだろう。翻訳はあるのかな。

高円宮妃久子さま IOC総会で復興支援に感謝の言葉


滝川クリステルさんのプレゼンテーション 


IOCのおっさんたちも、「オ・モ・テ・ナ・シ」には鼻下長だったに違いない。ただし、お布施もらうときの坊主以外は誰もしない拝みお辞儀を、日本生まれ育ちの日本人滝川雅美さんにさせる逆オリエンタリズムはいただけなかったが。

アベノミクス「第3の矢」は、やっぱり東京五輪招致だったようだな。とにかくこれでしばらくは景気は上向くだろう。これを契機に、都知事や首相、次官と閣僚の半分も次は女性で行こうや。それこそ目に見える政治改革であり、構造改革に結びつくだろうさ。

(敬称略)

瀬戸選手のお母さんにおめでとう

2013-08-10 11:33:00 | スポーツ
バロセロナで開催された世界水泳選手権の400メートル個人メドレーで、この種目では初めて金メダルを獲得した瀬戸大也選手(19)。小学生の頃から、萩野公介選手をライバルとして、その背中を追い続けてきたという。

先のロンドン五輪で銅メダリストとなった萩野公介選手は、4月の日本選手権でも史上初の「五冠」を達成するなど「天才」の呼び声も高いが、まだ若く可愛い瀬戸選手のお母さんによれば、「ジュニアの頃から、萩野くんはもう雲の上の存在」だったそうだ。

瀬戸大也選手はロンドン五輪の選考にも残れず、一時はやる気を失くしていたが、萩野選手の銀メダル獲得に奮起して練習に励んだことが、今回の金メダルにつながったようだ。長年のライバルにようやく追いついた、爽やかな笑顔が印象的だった。


応援し続けた瀬戸選手のお母さんの笑顔もすてきだった。
ニュースにはちゃんと名前を出すべきだろう。お父さんも大変だったはず。


瀬戸、萩野選手の活躍に沸いたバロセロナ世界水泳で、中国の孫楊選手が400メートル、800メートル、1500メートルの自由形で金メダルを獲得し、男子の最優秀選手となったことを報じたメディアは知る限りなかった。メダル獲得数でいえば、中国がアジアのナンバー1である。

にもかかわらず、瀬戸選手が金メダルを獲得する前の段階でさえ、人民網は「復活した日本競泳、強固な実力ピラミッド」とする記事を掲載している。日本は「科学的トレーニングと厳しい選抜体制」や「ライバルに関する情報収集も非常に重視」していて、「中国競泳陣が学ぶべきものは無数にある」と最大限の敬意を寄せている。

韓国や中国では官民ともに反日活動が盛んだが、その一方、日本をライバル視して、日本から学ぼうという意欲は相変わらず高い。日本競泳陣は、中国からも学び、今日の「復活」を果たしたようだが、日本一般には、ライバルから学び競い合う、瀬戸選手のような率直な若さが、失われて久しいように思う。

日本には、敬意を払い、学ぶべきライバルはいないのか。いないとすれば、やがて、どこの国からも、敬意を払われず、学ぶべきものがない、空虚でちっぽけなアジアの片隅の国として遇されるだろう。

(敬称略)

スポーツ以外にプロはいないのか

2013-06-29 00:31:00 | スポーツ



プロ野球:選手会 加藤コミッショナー辞めさせろ “痛烈”要望書
2013年06月28日

http://mainichi.jp/sponichi/news/20130628spn00m050021000c.html

またプロ野球選手会がやってくれました。WBCのときも毅然としていましたね。よくぞいってくれましたとばかりのスポーツマスコミ。権威ある組織の最高権力者に、冷静にして勇気ある提言をする、堂々たる言論の持ち主は、ジャーナリストではなくスポーツ選手だという情けなさ。

Veteran Japanese Date-Krumm creates Wimbledon history(コタツ訳:ベテラン42歳のクルム伊達、ウインブルドンの歴史を創る)
http://edition.cnn.com/2013/06/27/sport/tennis/tennis-wimbledon-kimiko-date-krumm-serena-williams/index.html?hpt=hp_c4

3回戦の相手、シード1位のセリーナ・ウィリアムスも絶賛しています。提灯記事と賞賛記事の区別ができず、海外取材ができない日本のジャーナリズム。伊達はそんなに凄いのかとロートル扱いしていた不見識を露わにされたようなもの。「Veteran ベテラン」とは、見出しにできるほどの敬意表現なのだと知りました。

(敬称略)