コタツ評論

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チャーリーとチョコレート工場

2006-02-16 14:12:06 | ノンジャンル
週休2日なんて、昨年9月以来。でも、外は雨。晴れたら狭山湖近くの農家に芥子菜の漬物を買いに行きたかったのだが。例によってビデオは観た。『チャーリーとチョコレート工場』。貧乏だけれど暖かい家庭はある。貧乏だから暖かくない家庭よりははるかに少数だが。私たちが知っていればよいのは、貧乏が家庭を崩壊させる場合が多いという事実と、貧乏ではなくとも暖かい家庭を築いている人もいるという認識と、家庭そのものを営みたくないという人もいるという想像力だ。多様性とは人々の認識と想像力を内実とするもので、貧乏が家庭を崩壊させるという事実と貧乏だけど暖かい家庭があるという事実は無関係。貧乏という事実はただ一様だ。多様性だけが豊かさだ。映画では、毎日チョコレートを食べられる子や何10万枚も買い占められる親を持つ子やパソコンを駆使して何千万枚の中から1枚の当たりチョコを見つけられる子と、1枚しか買えない貧しい子チャーリーを並べて多様性としている。世界中の子どもが「ウォンカのめちゃうまチョコレート」を囓る画一性の上に、チョコレートの枚数の多寡という貧富の差が多様性に置き換えられている。そして、1枚のチョコレートを家族で分け合い、みながその甘さに眼を細めることを幸福と描いている。疑似家族と食卓に付き、実父と和解するウォンカ。そこからどんな認識が生まれ、想像力が刺激されるのだろう。ただの反動じゃないか。
コメント
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