実効支配しているから、国際法上ではそうなる。尖閣列島もいずれ中国のもの、いま実効支配しつつあるから。北方4島は還ってこない、当然のことだ。ただし、竹島、尖閣列島、北方4島の開発に日本が資金援助をすることは許される。というか強要されるだろう。固有の領土を強奪されて、おまけに莫大な金まで取られる。「泥棒に追銭」とは、この場合誰もいわない。日本では、「日中韓露の新時代」と名づけられよう。 胡錦濤や盧武鉉、プーチンたちとにこやかに居並び、これら次代の「超国家プロジェクト」に参加を表明する日本国首相の「外交的成果」は国民によって高く評価されるだろう。政治評論家は先回りして、「名より実をとった」と上目づかいをするだろう。あるいは、「脱アメリカ外交の一歩」と快哉する有識者も出てくるかもしれない。レコンキスタ(失地回復)を叫ぶ者は拝外主義者、と眉を顰められるだろう。ユダヤ人のように日本人も「世界へ溶解していく道」を選ぶべきだという提言も行われるだろう。ピースボート艦隊を編成して、「世界巡礼の旅」も組織されよう。彼らは「彷徨える日本人」と呼ばれるだろう。数百年後、かつて日本の聖地であった靖国神社を含む関東ローム層に新国家「ニッポン」が創設されるだろう。長年、この地で暮らしてきた朝鮮人や中国人たちの激しい抵抗運動に「ニッポン」は苦しむだろう。