過去最大の5200億円の赤字に沈没したソニーに、51歳社長が誕生したそうだ。例によって、ソニーについて、な~んにも知らないのだが、TVで平井一夫新社長を観た感想。TVでこれだけハンサムに映るなら、実物はより以上、すれ違った人がたいてい振り返るほどかっこうよいはず。米倉弘昌経団連会長と並んだら、同じ人類とは思えないくらいだろう。
でも、平井新社長、笑うとよくない。ハンサム顔が幼児的に崩れるだけ。喋り方も軽薄で、知的な印象が薄い。プレゼンの上手な外資の日本人副社長みたいな感じ。商品やサービスのプレゼンではなく、副社長に応募した際の自分のプレゼンがもっとも巧いタイプ。もういちど念のためにいっておくと、ソニーや平井新社長についてな~んにも知らないのですが、ソニーは大丈夫かね、と思った。こんなできそこないのアメリカ人みたいなので、と。
山科系なのはしかたないにしても、薄っぺらいよなあ。チノパンに素足のスリッポン、ボタンダウンのピンクのシャツに薄手のブルーのスェーターを肩にはおって、代官山蔦屋書店で「カーグラフィック」でも立ち読みしている感じ(半疑問形?)。インチキ化粧品会社の社長が似合いそうな。ようするに、見かけが問題だと言いたいわけ。社長が務まりそうなのは何人もいるはずなのに、何もこんなに見かけのよくないのを社長にしなくても、とね。
下のアーサー・ビナードは、高校時代、日本の家電品の取説(マニュアルですな)の英文があまりに珍文なので、よく学校の掲示板に張り出してみなで笑っていたそうだ。そんな最低最悪の英語力だったのに、やがてアメリカ市場をメイドインジャパンは席巻したわけだ。英語ができれば、グローバル市場で勝ち残れるという考え方には、どこか本末転倒している気がする。偽アメリカ人がアメリカ人に、どう勝とうというのか。ま、5200億円赤字の責任がある元社長会長の出井伸之の路線なんだろうが、やっぱり人を見る目がないよな。
ソニー新社長兼CEO平井氏の素顔
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/9278/
(敬称略)