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地下室の対話

2022-05-10 00:23:00 | 政治
私たちは敵になるしかないー地下室の対話
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長文ですが、ウクライナ戦争に関心がある人なら、その関心を行方知れずにしない優れた記事です。

ウクライナ北部の村に住むホルボノスさん一家がロシア軍の侵攻から占領を受けて3週間、5人のロシア兵との共同生活を余儀なくされた体験から、そこで交わされた対話こそ戦争終結への道筋を示している、と筆者は衝撃を受けます。

共に食事をし、酒を飲み、ときには地下室から出てタバコを吸い、わずかに残された一家の小さな果樹園を歩き、お茶になる野草を摘みながら、セルゲイとイリーナ夫妻はロシア兵たちと対話を重ねていきます。

そこで生まれた信頼関係から、「私たちは敵になるしかない」と怒りを口にするセルゲイさんと口籠るロシア兵たち。その対話は、灯りの乏しい地下室に張り巡らされた「ウクライナにおけるプロパガンダ戦線の縮図」から、地上の眩しい陽光を透き通らせた葉脈を互いに見つめるような展開を迎えます。

「私たちは敵になるしかない」という認識の充当への怒りとなり得ることを筆者は論考していきます。

いま現在、日本ではロシアのウクライナ侵略を受けて、軍拡と核シェアに政府自民党やマスコミは世論を誤導しようとしています。戦争ができる国となるために、国民主権を制限する憲法の改悪が勧められています。

プーチンのロシアに侵略されないために、あるいは習近平の中国に屈しないために、プーチンや習近平に倣って、権威主義的な国柄に変え、軍拡を進め、核兵器を持とうとしています。

「私たちは敵になるしかない」からです。今日、いや昨日、プーチンがモスクワで演説したように、「国を脅かす敵と戦うことが唯一の選択肢」だからです。

ただし、筆者は不戦(戦わず)の人ではありません。サイバー攻撃を含めてもなお前時代的なプーチンの戦争を止める、現代的な戦略や戦術の「道筋」を提言もしています。

https://twitter.com/i/status/1522700076631703552

(止め)