コタツ評論

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誤報といえば恥拡散

2012-04-04 02:32:00 | 3・11大震災
「千葉市に10兆ベクレル」というので仰天したが、時事通信社の誤報だったようだ。

「ヨウ素10兆ベクレル」未公表=世界版SPEEDI試算-文科省、安全委連携不足
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012040300430 (訂正後)

誤報

東京電力福島第1原発事故で、昨年3月15日、放射性物質の拡散予測データ 「世界版SPEEDI」の試算結果で、千葉市内でヨウ素の濃度が毎時10兆ベクレルという高い値が出ていたにもかかわらず、文部科学省と原子力安全委員会の間で十分な連携が取られず、現在も公表されていないことが3日、分かった。

訂正後

東京電力福島第1原発事故で、昨年3月15日、放射性物質の拡散予測データ「世界版SPEEDI」の試算結果で、千葉市内で計測されたヨウ素を基に推計した同原発からの放出量が毎時10兆ベクレルという高い値が出ていたにもかかわらず、文部科学省と原子力安全委員会の間で 十分な連携が取られず、現在も公表されていないことが3日、分かった。

熊谷俊人(千葉市長)のツィート
http://twitter.com/#!/kumagai_chiba@peco_ex

要約すると、「千葉市が10兆ベクレルは誤りで、千葉市内で計測されたヨウ素を基に推計した同原発からの放出量が10兆ベクレルだった」ということです。訂正後もだいぶ変な記事ですが、千葉市民が心配する内容ではありません。

放射線関係のニュースは誤報であったり、後に原発事故と関係ないことが判明したことも含めて正確にツイートするジャーナリストと、そうでない方がはっきり分かれており、信頼できるジャーナリストを識別する意味では今後のためには良いのかもしれません。いくつか本を捨てました


「いくつか本を捨てました」というのが痛烈。問題は、ヨウ素の放出量ではなく、「文部科学省と原子力安全委員会の間で 十分な連携が取られず、現在も公表されていないことが3日、分かった」のほうである。昨年の3月15日から現在まで、ずっと連携がじゅうぶんではなく、いまだに情報が公開されていない。

一年以上、誰も問題にせず、放置されたまま。そうした隠された「事実」を一般市民が知るわけもないのに、首都圏のスーパーでは関東近県の野菜は中国産並に敬遠され、昨日の春嵐の買い出しでも九州産から早々に売り切れている「事実」。メディアはそれを「風評被害」といい、市民はそれを「自己防衛」という。

まるで、生産者や流通業者と消費者が、放射能汚染と被曝をめぐって対立しているかのような図式だ。しかし、両者の隔たりとは、信ずべき筋からの信ずべき情報が跡絶えているために、拡がったものだ。必要な情報は周知されず、不必要な情報はあふれている。そうした事実上の情報途絶への「自己防衛」が「買い控え」を招いたのではないか。

信頼すべき情報がなければ、あとは個々人の「直感」に頼るしかない。私たちの「直感」は、私たちにこう告げている。とりあえず、関東近県の食品は買わない、万が一に備えて金は使わない、と。「買わない」「金を使わない」とどこかで思い決めた私たちを「消費者」と呼び、「消費行動」の枠組みで観測するのは、もはや不適切ではないか。

個人が、国民である前に、消費者であるような時代は、2011年3月11日を区切りとして、過ぎ去ったと思える。これからは、個人が個人として、国民になることを選択する時代でがくる。そこでは、「投票行動」もやはり問い直されるだろう。私たちの「投票行動」とは、没主体的な他力本願において、「消費行動」とほとんど選ぶところがなかったからだ。

ならば、やはりここでも、私たちの「直感」にしたがい、「投票行動」においても、「買い控え」を心掛けるべきではないか。先物買いなど論外だろう。もっとも、「消費行動」の買うという行動とは逆に、「投票行動」では、私たちは私たちの未来を実際には売渡しているているに等しい。

どのような選好も明らかにせず決断も下していないのに、投票によってあたかも何かを買っているかのような錯覚を受け入れている。現実の政治と政治家が、私たちの政治的決定と等価であることに、それほど失望せずにすむのは、実際には私たちは何ものをも買ってはおらず、言われるがまま、唯々諾々と売り渡してきたからにほかならない。

いいじゃないの幸せならば 佐良直美

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今宵は、ガーシュイン

2012-04-04 01:30:00 | 音楽
はじめは、ビーチボーイズのブライアン・ウイルソンのガーシュイン・トリィビュートアルバムから。

Brian Wilson - 's Wonderful


's wonderful! 'S marvelous!
You should care for me!
's awful nice! 'S paradise!
's what I love to see!

You've made my life so glamorous
You can't blame me for feeling amorous.
Oh! 's wonderful! 's marvelous!
That you should care for me!

's wonderful! 's marvelous!
That you should care for me!
's awful nice! 's paradise!
's what I love to see!

My dear, it's four-leaf clover time
From now on my heart's working overtime.
Oh! 's wonderful! 's marvelous!
That you should care for me!


スワンダフル('S Wonderful)は、イッツ ワンダフル(It'S Wonderful!)のこと。

'S marvelous!
'S awful nice!
'S paradise!


さしずめ、この <'S > はいまなら「超」や「チョー」ですね。
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あの光はUFOだと君がいったから4月1日は恥かき記念日

2012-04-02 21:24:00 | ノンジャンル
昨夜の未確認飛行発光体は家人が確認したところによると、金星でありました。UFO(Unidentified Flying Object)ではありませんでした。訂正して、お詫びします。所沢近辺の人に、ツイッターしなくてよかった。
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横田基地の上空にUFOか?

2012-04-01 21:14:00 | ノンジャンル
午後9時8分頃、小手指駅から北西の方角、横田基地上空あたりに、怪光物体を発見! 星にしては位置が低く、とても光が強い。十文字に輝いている。しばらく動かなかったが、徐々に高度を下げた。

9時30分、位置は同じ。高度を下げているが見え続けている。光はかなり弱くなった。携帯のカメラで撮影してみたが、うっすらとしか写らなかった。横田基地近辺だから、何かの飛行物体とも考えられるが、同じ位置に止まるなんてあり得ないだろう。印象としては、鉄塔の灯りが近いが、それなら徐々に下がるのが変だ。

23時20分、おっと、これはエイプリルフールとは関係ありません。だいたい、よい年齢をした大人がエイプリルフールとか、バレンタインデイとか口にするのもばかばかしい。

もちろん、報道はないし、いったいあれは何だったんだろう?
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読みかけの人から聞いた話

2012-04-01 00:41:00 | ノンジャンル
今週の週刊新潮の記事を読みかけている人から聞いた話なので、そのとおり書いてあるのかわからないが。

奄美沖「漁船」転覆事故
「人喰いザメ」と格闘して生還した漂流者

http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/

その読みかけの人から話を聞いている僕。

「凶暴なイタチ鮫の群に囲まれた漁師たちは、鮫に食われて死ぬくらいなら、闘おう!って声をあげて、脚なんかをざっくり噛まれながらも何頭かの鮫を殺したんだって!」

へえ、どうやって鮫を殺したの?

「首でも絞めたんじゃない? 馬乗りになって親指を鮫の眼に突っ込んだりしたんだと思う」

鮫の首ってどこらへんなんだろう? そのまえに鮫って首があるの? 刃物で刺したとかならわかるんだけど。

「沈みかけた救命ボートにつかまっていたんだから、ボートには救急箱とかといっしょに、ナイフとかも備えてあったんじゃない? 魚獲って食べるときお刺身にするとかのために」

首締めて殺すより、少なくともありそうなことだね。でもさ、イタチ鮫って、あまり大きくなさそうだけど、海の中で格闘して勝てるものなのかな?

「イタチ鮫でも、大きいのは5mくらいあるんだけど、1mくらいの子ども鮫らしいんだって。運よく子どもの鮫の群れだったんだね」

イタチ鮫の幼稚園が近くだったのかな。

「それでね、鮫と闘おうって呼びかけたいちばんの勇者の若者が、いったんは救助されながら、大きな波にさらわれて行方不明なんだって」

どうしてゆうじゃっていうのかな。ゆうしゃっていうんだよ。どうして、すぐにその行方不明者を探さなかったんだろう?

「みんな大怪我しているから、海中だと水圧で出血がおさえられるけど、水から上げると出血多量で危ないから、一刻も早く船に上げようとしたんだと思う。それで戻ったら、もう見つけられなかったんじゃない?」

結局、いちばんの勇者は神に召されるわけだ。何頭も鮫の子どもを殺したバランスなのかな。まるで神話に出てくる伝説の英雄みたいだね。

「沖縄とか奄美とか、あのへんは鮫が多いから、漁師も鮫をよく知っているのかもね。でも鮫と闘うなんて、すごいね」

うん、凄い。怖いけど、凄い話だね。

以上、あくまでも読みかけの人の話を聞いただけなので、実際の記事とは違ってるかもしれません。


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