秩父夜祭に行ってきました。祇園祭の山車に勝るとも劣らぬ精巧華麗な造作、底冷えのおかげで観客までも高まる運行への集中、ろうそくの提灯が照らし出す町並み、冬の花火を仰いではどよめき、近づいてくる山車のお囃子に耳を澄ます。
「ドンドン、ピーヒャララ、ドンドン、ヒャララ、うおおおおおおおおう」
山車の上から、袴姿の男たちが、両手を大きく広げ満面の笑みをつくって、「うおおおおおおおおう」と地鳴りのごとく吠えるのが、芸能古来の異形な滑稽味があって、「おおお」と呼応してしまいました。今回は不案内のため、20時台の特急ちちぶを予約してしまったので、団子坂を勇壮に押し上がる山鉾・屋台六台のハイライトや、屋台の上で演じられる歌舞伎を観ることができずに帰ってきました。来年は終電車を予約しなければ。お土産は、「すまんじゅう」がおすすめ。