カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

AVアンプで視聴する

2015-09-18 | 音楽
 ブラウン管TVの頃はオーディオ用のアンプ、スピーカーと接続し、音楽番組を視聴する際はこれで聴いていましたが、2年前に液晶TVに換えてからはオーディオ用のアンプに接続できないので、液晶TVの音声で視聴するしかありませんでした。最近はクラシック音楽をTVで放映することが少なくなってきたので仕方がないと諦めていましたが、それでもたまには名演奏家のコンサートの模様が放映されることもあり、録画はしていたのでした。しかし、再生してみるとあまりの音の貧弱さに途中で止めてしまうことがしばしば。
 そこで今般デジタル音声出力のAVアンプを接続して楽しむことにしました。スピーカーは以前オーディオ用に使っていたもので、今はサブシステムとして使っているものを流用。AVアンプはピンからキリまでありますが、物は試しということで入門クラスのものとしました。
 接続して最初に聴いたのは広島響の「平和の夕べ」と題されたサントリー・ホールでのコンサートの録画で、まずは秋山和慶指揮の「エグモント序曲」、続いてアルゲリッチのピアノでベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番。音質は当然と言えば当然ですが、入門クラスのAVアンプとは言え液晶TVの音とは次元の違う音で、オーケストラの厚みのある響きとピアノの高音域の輝きや低音域の力強い音を伝えてくれて音楽の視聴に十分なものでした。もちろん、CDの音質と比べると響きの繊細さや柔軟さは不足していますが、映像とともに音楽を楽しむという目的からするとそうしたことはそれほど気になりません。その後、2005年のルツェルン音楽祭でのコンサートからブレンデルのピアノ、アバドの指揮によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番(今年1月にNHK・BSで放映されたものを録画)を視聴しましたが、アバドはすでに亡くなり、ブレンデルは引退してしまって、今では演奏する姿を見ることができない二人の協演を迫力ある音とともに堪能しました。
 今回の経験からすると入門クラスのものでもそれなりに楽しめるようですから、音楽好きで液晶TVの音声で視聴されていて音質に不満を感じている方は、一度検討されてはいかがでしょうか。
 写真は鶴見駅近くの神社で、おそらく神輿が保管されていると思われる蔵。扉に描かれた鶴の紋がかわいい。
 

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