Zooey's Diary

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ロンドンの大雪 雪むすめの悲しみ

2009年02月04日 | 
ロンドンで18年ぶりの大雪が降ったのですってね。
昨日こんな写真を新聞で見つけました。
「Snowman in London」

この写真を見ていたら、なんとも切ない、懐かしい思いがこみ上げてきて…
昨夜ベッドの中で、幼い頃のかすかな記憶をたぐり寄せました。
雪にまつわる悲しい童話。

寒い国の子どものいない老夫婦が、雪で大きな人形を作った。
その雪人形に命が宿って人間の女の子となり、にっこり笑って動き出した。
女の子は老夫婦と楽しく暮らしていたのだけれども、ある日友だちが
焚き火を跳びっこするという遊びを始めた。
女の子は必死に逃げようとするがどうしても断りきれず…
女の子が焚き火の上を跳んだ瞬間、彼女の顔は悲しくゆがみ、
身体は溶けて、どこにもなくなってしまった…

うろ覚えでかなり不確かですが、こんな話だったと思います。
名前も、作者名も覚えていなかったのですが
「雪 女の子 老夫婦 人形 焚き火 溶ける」などで今朝検索してみたら、出て来ました。
「ゆきむすめ」という名のロシア民話だったのですね。

子供心に、なんて残酷な話だろうと憤ったことを覚えています。
おじいさんもおばあさんも雪娘も、誰も何にも悪いことしていないのに、なんでこんな悲しい目に遭うの?
可愛い娘を失くした老夫婦は、どんなに悲しんだだろう?
いっそ最初から雪娘なんかいなかった方が、悲しまなくてすんでよかったのじゃないの?
雪娘も、焚き火の上を跳ぶ瞬間、どんなに怖かっただろう?
おじいさんやおばあさんにさよならも言えなくて、どんなに悲しかっただろう?
等々と…。

でも、今にして思えば
これって人間の営み、人生を表わしているのに他ならないのですよね。
どんな人生にも、病気や事故による死別がある。
誰もそれを避けることはできない。
民話って残酷だけど、ある意味、真理をついているのだろうなあと
あれから少し歳をとった私は思うのです。

「ロンドンの大雪」

「雪むすめ」
コメント
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