Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

花丸とハンコ

2011年11月09日 | 家庭
昨日の朝日新聞の「ひととき」に
小学一年生の孫の絵日記に先生が書いてくれた寸評に感動した、という投稿がありました。
”スポーツを頑張った日は
「がんばったね、オリンピックも夢じゃない。先生も器械体操してたよ」と
励まして下さった。
子どもの感情に溶け込み、愛情で包まなければ、こうした感想は書けないだろう”と。

それを読んで、自分の小学一年生の時の担任の先生を思い出しました。
小柄でニコニコした熟年女性の山本先生。
何がきっかけで始まったのか忘れましたが、私は作文を書いて先生に届け、
先生はそれに赤ペンで丁寧に寸評を書いては返して下さったのです。
小さな字で、時には1ページぎっしり埋まるほどに。
私はそれが嬉しくて、またせっせと作文を書いては先生に提出したものです。
1年間でそれは学習帳10冊以上にも及び、今も実家に取ってあります。
私がいまだに下手ながらも書くことが好きなのは
あの先生のおかげに違いないと思っています。

息子たちが小学校一年生になって夏休みを迎えたとき、
私は作文だけは書かせようと思ったのでした。
(彼らはその後どんどん手に負えなくなったが、この時はまだ私の言うことを聞いた)
2学期が始まって提出した長男の作文帳には
いくつもの作文が入ったノートの最後のページに花丸と
「楽しい夏休みでしたね」という赤字の寸評がついて返ってきました。
次男の時は、やはり最後のページに
「大変よくできました」という既成のハンコが押してありました。
息子たちがその後、二度と作文を書こうとしなくなったのは
言うまでもありません。


長男の作文帳

子どもの拙い作文を読んで心のこもった寸評を書けというのは
忙しい教師にとっては酷なのかもしれない。
それでも、もう少しだけ子どもの心を受け止めてくれたらと
思わずにはいられなかったのでした。
というか、私がああいう教師に出逢えたことが幸運であったのか…

コメント (6)
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