昨秋台湾に行った際に、この映画の巨大なポスターがあちこちに貼ってあったのです。
大海原に虎と少年が乗った小さなボート。
中国語だから名前も説明もまるで読めず、
摩訶不思議なその写真がただ記憶に残ったのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f3/d5dbf578aec4ae2907984697850623b7.jpg)
原作はヤン・マーテルのベストセラー小説「パイの物語」、ブッカー賞受賞。
「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー監督が映画化。
動物園を経営する家族と航行中に嵐に遭い、小さな救命ボートで大海原を
漂流することになった16歳の少年パイのサバイバル物語。
副題には「トラと漂流した227日」とある。
そんなことがあり得るのか?
そんな荒唐無稽な話を、どうやって観客に信じこませるというのか?
太平洋に投げ出された救命ボートに辿りついたのは、
少年、シマウマ、ハイエナ、オランウータン、そしてトラ。
弱い動物は次々に殺されてゆき、最後に残ったのは少年パイとトラ。
トラの名前は、リチャード・パーカー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/9a/45d2714e48616a5e62aeb04a7f0796ce.jpg)
いやこれ、凄い作品です。
最後の最後に、驚愕の結末があるのです。
全編これメタファ。
シマウマも、ハイエナも、オランウータンも、トラも。
海亀も、人食い島も、トラとの別れも。
意地悪なフランス人コックも、人のよい東洋系ベジタリアンも。
結末を知ってみると、前篇のすべてが伏線に思えて来ます。
ネタばれになるのでこれ以上書けないのが残念。
ただ興味のある方には
エドガー・アラン・ポーの小説「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」と
更に驚いたことには、その小説が現実化したかのような
1884年の「ミニョネット号事件」がヒントであるとだけ言っておきましょう。
「リチャード・パーカー」で検索したら出て来たのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/61/9250b1a382b1df37d2fa568c6276212b.jpg)
アン・リー監督は台湾出身であり、日経新聞のインタビュー記事によると
この作品は台北市の飛行場跡地で制作、格納庫に五つのスタジオを作り、
波を生み出せる巨大なプールまで設置したのだそうです。
それで台湾に、あんな大きなポスターが沢山あったのですね。
3Dで観る、海だか空だか分からなくなる幻想的な青の世界、降るような星空、
鯨の壮大なジャンプ、夜光クラゲの神秘的な光…
お見事でした。
今年のアカデミー賞の11部門にノミネートされているのだそうです。
公式HP http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/index.html
大海原に虎と少年が乗った小さなボート。
中国語だから名前も説明もまるで読めず、
摩訶不思議なその写真がただ記憶に残ったのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f3/d5dbf578aec4ae2907984697850623b7.jpg)
原作はヤン・マーテルのベストセラー小説「パイの物語」、ブッカー賞受賞。
「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー監督が映画化。
動物園を経営する家族と航行中に嵐に遭い、小さな救命ボートで大海原を
漂流することになった16歳の少年パイのサバイバル物語。
副題には「トラと漂流した227日」とある。
そんなことがあり得るのか?
そんな荒唐無稽な話を、どうやって観客に信じこませるというのか?
太平洋に投げ出された救命ボートに辿りついたのは、
少年、シマウマ、ハイエナ、オランウータン、そしてトラ。
弱い動物は次々に殺されてゆき、最後に残ったのは少年パイとトラ。
トラの名前は、リチャード・パーカー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/9a/45d2714e48616a5e62aeb04a7f0796ce.jpg)
いやこれ、凄い作品です。
最後の最後に、驚愕の結末があるのです。
全編これメタファ。
シマウマも、ハイエナも、オランウータンも、トラも。
海亀も、人食い島も、トラとの別れも。
意地悪なフランス人コックも、人のよい東洋系ベジタリアンも。
結末を知ってみると、前篇のすべてが伏線に思えて来ます。
ネタばれになるのでこれ以上書けないのが残念。
ただ興味のある方には
エドガー・アラン・ポーの小説「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」と
更に驚いたことには、その小説が現実化したかのような
1884年の「ミニョネット号事件」がヒントであるとだけ言っておきましょう。
「リチャード・パーカー」で検索したら出て来たのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/61/9250b1a382b1df37d2fa568c6276212b.jpg)
アン・リー監督は台湾出身であり、日経新聞のインタビュー記事によると
この作品は台北市の飛行場跡地で制作、格納庫に五つのスタジオを作り、
波を生み出せる巨大なプールまで設置したのだそうです。
それで台湾に、あんな大きなポスターが沢山あったのですね。
3Dで観る、海だか空だか分からなくなる幻想的な青の世界、降るような星空、
鯨の壮大なジャンプ、夜光クラゲの神秘的な光…
お見事でした。
今年のアカデミー賞の11部門にノミネートされているのだそうです。
公式HP http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/index.html