Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

小さな涙

2013年10月18日 | 社会


新聞広告クリエーティブコンテストの今年度の入賞作が発表されました。
今回のテーマは「しあわせ」なのだそうです。

最優秀賞作品「めでたし、めでたし?」。
大きな白いページの下の方に小さく、鬼の子どもの絵。
涙をポロポロと流している。
「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」
というキャプションがたどたどしい字で。
博報堂の山崎博司氏の作品だそうです。

正義の味方の桃太郎が、犬やキジやサルを引き連れて鬼ヶ島に行って
苦難の末に鬼を成敗した。
めでたしめでたしで話は終わった。
こんな見方なんて、考えたこともなかった。
鬼は極悪非道な悪者だったのかもしれないけれど
この子にとっては、いいお父さんだったのだろうなあ。
だからといって、鬼の罪が軽くなるわけではないけれども
この絵には胸が痛む。
これは極端な例だろうけれども、このようなことは形を変えて、
世界中のあちこちで起きているのでしょうね。
小さな小さな鬼の子どもの涙が、なんとも悲しい。

新聞広告クリエーティブコンテスト
http://www.pressnet.or.jp/adarc/adc/2013.html
コメント (6)
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