
新宿で忘年会があったついでに覗いた、伊勢丹のクリスマス・ディスプレイ。
外壁一面に、トナカイの絵が描かれています。
ショー・ウインドウの中には、様々な北欧の風景が。
伊勢丹のHPによると
「Life is a Gift せかいのすべてが、おくりもの」が今年のテーマなのだそうです。
長い冬を過ごす中で自然環境と共生し、感謝の心を持ち、ハッピーに過ごす北欧の人々の
ライフスタイルにフォーカスしたのだと。

北欧には夏しか行ったことがないのですが
真夏であっても涼しすぎる日があったような覚えがあります。
日照時間が極端に短い冬は、どんなに寒く、暗い日々だろう。

北欧の冬というと思い出すのは、アストリッド・リンドグレーンの児童文学「やかまし村のクリスマス」。
クリスマスが近くなるとしょうが入りビスケットを焼き、森でクリスマスツリーを切り、
そして夜のうちに大人たちが飾りつけする。
やかまし村の子どもたちの、クリスマスを待つワクワク感が伝わってくるような、
クリスマスってこんなに素敵なものなのかとため息をつきたくなるような、
楽しくて幸福な本なのです。
「なにもかもきれいで、クリスマスらしいわ。
あんまりすてきで、むねがいたくなるほどよ。」
私はこの人の「やかまし村」シリーズや「長くつ下のピッピ」「ロッタちゃん」」など大好きで
子どもの頃、何度読み返したか分かりません。
リンドグレーンは、世界中の子どもたちに愛される作品が書けたのは、
自分が幸せな子ども時代を送れたからだというようなことを言っています。
日本の子どもの貧困率が先進国の中で上位のうちであるとか、
児童虐待のニュースを毎日のように聞くのは、本当に悲しい。
一人でも多くの子どもたちが、幸せなクリスマスを迎えることができますように…