Zooey's Diary

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「大人は助けられなかったのか」

2014年12月26日 | 社会
前の日記で、犬の虐待は分かりやすいけれど、人間の子どもの虐待は分かりにくいと
いうことを書いた直後に、こんなニュースが入ってきました。

川口市で今年3月、18歳の少年が祖父母を殺害して金銭を奪った事件の裁判の過程で
その少年が「居所不明児」として学ぶ機会を奪われ、暴力やネグレクトなど
虐待を受けてきたという生い立ちが浮かび上がってきたのだそうです。
記事によると
少年の父母は就学前に別居し、その後離婚。
引き取った母親はホストクラブに通い続け育児放棄、
ホストを追いかけて一か月いなくなったこともあったという。
少年は小学4年から殆ど学校に通っていない。
母親はホストと再婚するも、義父はその後失踪し、少年は16歳から代わりに働いた。
母親は少年に給料の前借りを強要し、金が尽きた直後、事件が起きたという。

なんとまあ…
”公判では、裁判長が検察側証人の被害者遺族として出廷した少年の母の姉に
「決してあなたを非難しているわけではないが、周囲にこれだけ大人がそろっていて
誰か少年を助けられなかったのか」と尋ね、裁判員がため息をつく場面もあった。”と。
裁判長はもっと強く非難してよいと思う。
この記事からだけでは、この少年の親族がどんな人たちだったのか分かりませんが
母親は42歳というのだから、その姉という人もまだ若い筈。
このとんでもない母親である妹を叱責するなり、
せめて生活保護を申請する手伝いをするなり、
なんとか手立てはなかったのか。
他に親族はいなかったのか。
近所の人たちも、学校に行かない子どもがいることに気がつきもしなかったのか。
なんとも暗澹とさせられるニュースです。

埼玉・祖父母強殺:被告少年は「居所不明児」、無援の年月
http://mainichi.jp/select/news/20141224k0000m040112000c.html


あんまりつらいニュースなので。クリスマスもう終わっちゃいましたが…
コメント (2)
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