「ノルウェイの森」についてはもう書き尽くしたと思っていたのですが
先の日記のイタリア版のタイトル「TOKYO BLUES」について
友人が、その翻訳者ジョルジョ氏(Giorgio Amitrano)に昨日パーティで会ったということで
その名前をつけた理由を聞いてくれました。
ジョルジョ氏は今、イタリア文化会館の館長でもあるのだそうです。
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(2009年に泊まったリバプールのHarddays night Hotel)
「思ったとおり、編集がつけたタイトルだそうです。
Norwegian Woodでいくはずだったのが、印刷の直前に電話がかかってきて変更になったのだそう。
理由は、な、なんと、「イタリア人にはそのタイトルは難しすぎる」だって!
ただ、タイトルについては、春樹がビートルズのNorwegian Woodからとったこと、
それがノルウェーの木なのに森になったいきさつなどなど、
ちゃんと前書きに説明したそうです。当時、日本で発売になったレコードの
歌詞の対訳が森になってたからなのだとか。
春樹は英語に堪能なはずだから間違いだってわかるんじゃない?って聞いたら、
そうだとは思うけど、とにかく対訳がそうだったから、ということです。」
(友人からのメッセージ)
その、そもそものレコードの誤訳について調べてみました。
DJ野村雅夫氏の2016年ビートルズ特別番組に寄せた記事「邦題をめぐる冒険」によると、
これを最初に邦訳したのは、ビートルズ初代ディレクターだった高嶋弘之氏なのだそうです。
”もし英語のテストなら、訳としては完全にアウトだ。
何しろ、原題は“Norwegian Wood”で「ノルウェー産の木材」を意味するのだから。
英語が得意ではないという高嶋氏は「意味を取り違えた」と断った上で、内幕をこう話してくれた。
ただただ曲に耳を澄ませていたら、「ノルウェイの森」のイメージが去来したのだと。
「仮にそれが間違っていたとしても、リスナーは邦題をもとに詩の世界が浮かぶだろうし、
僕はその手助けをしていたのだ」と。”
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(ホテルの内部)
なるほどね。
いずれにしてももう半世紀前のことです。
「ノルウェイの木材」ではなくて「ノルウェイの森」。
この取り違えは、幸運であったと言うべきなのかもしれません。
「邦題をめぐる冒険」
https://medium.com/fraze-craze/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E9%82%A6%E9%A1%8C%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8B%E5%86%92%E9%99%BA-eab4c57d7790
先の日記のイタリア版のタイトル「TOKYO BLUES」について
友人が、その翻訳者ジョルジョ氏(Giorgio Amitrano)に昨日パーティで会ったということで
その名前をつけた理由を聞いてくれました。
ジョルジョ氏は今、イタリア文化会館の館長でもあるのだそうです。
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(2009年に泊まったリバプールのHarddays night Hotel)
「思ったとおり、編集がつけたタイトルだそうです。
Norwegian Woodでいくはずだったのが、印刷の直前に電話がかかってきて変更になったのだそう。
理由は、な、なんと、「イタリア人にはそのタイトルは難しすぎる」だって!
ただ、タイトルについては、春樹がビートルズのNorwegian Woodからとったこと、
それがノルウェーの木なのに森になったいきさつなどなど、
ちゃんと前書きに説明したそうです。当時、日本で発売になったレコードの
歌詞の対訳が森になってたからなのだとか。
春樹は英語に堪能なはずだから間違いだってわかるんじゃない?って聞いたら、
そうだとは思うけど、とにかく対訳がそうだったから、ということです。」
(友人からのメッセージ)
その、そもそものレコードの誤訳について調べてみました。
DJ野村雅夫氏の2016年ビートルズ特別番組に寄せた記事「邦題をめぐる冒険」によると、
これを最初に邦訳したのは、ビートルズ初代ディレクターだった高嶋弘之氏なのだそうです。
”もし英語のテストなら、訳としては完全にアウトだ。
何しろ、原題は“Norwegian Wood”で「ノルウェー産の木材」を意味するのだから。
英語が得意ではないという高嶋氏は「意味を取り違えた」と断った上で、内幕をこう話してくれた。
ただただ曲に耳を澄ませていたら、「ノルウェイの森」のイメージが去来したのだと。
「仮にそれが間違っていたとしても、リスナーは邦題をもとに詩の世界が浮かぶだろうし、
僕はその手助けをしていたのだ」と。”
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(ホテルの内部)
なるほどね。
いずれにしてももう半世紀前のことです。
「ノルウェイの木材」ではなくて「ノルウェイの森」。
この取り違えは、幸運であったと言うべきなのかもしれません。
「邦題をめぐる冒険」
https://medium.com/fraze-craze/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E9%82%A6%E9%A1%8C%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8B%E5%86%92%E9%99%BA-eab4c57d7790