Zooey's Diary

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「legend&butterfly」「RRR」一言評

2023年02月14日 | 映画

尾張の大うつけと呼ばれていた若き日の織田信長(木村拓哉)の元に嫁いできたのは、「マムシの娘」と呼ばれる美濃の濃姫(綾瀬はるか)だった。尊大な態度で濃姫を迎えようとする信長と、臆さぬ物言いで対抗する男勝りの濃姫。
敵対する隣国同士の政略結婚で、特に濃姫は父親、道三の「美濃の為の結婚」という言葉を忘れられないでいた。隙あらば寝首をかこうとする二人だったが、次第にお互いがなくてはならない存在となっていく。桶狭間の闘い、比叡山の焼き討ち、本能寺の変など信長の生涯を、濃姫との関係を絡めて描いたラブストーリー。
信長祭りであれだけ話題になったし、邦画で20億円をかけたというし、私の出身地が舞台だし、と期待したのですが、天下取りに命を懸けた男の生涯を描くには、少々薄っぺらく感じてしまいました。
切り取り方は面白いと思うのですが…



植民地時代のインドを舞台に、大英帝国の圧政に虐げられる民を守る為に立ち上がった2人の英傑。
英国人が極悪非道の悪人に描かれていて、インド人を問答無用に殺す、少女を拉致するなど悪の限りを尽くします。どんなに痛めつけられても、どんなに殺されても(!)死なない二人が、不死鳥のように復活して悪をなぎ倒す、勧善懲悪の豪快なエンタメ作品。この二人、実在した独立運動の闘士2人をモデルにしたのだそうです。
タイトルの「RRR」は、Rise(蜂起)Roar(咆哮)Revolt(反乱)の頭文字から。
製作費は驚きの97億円。


今回、たまたま巨額の製作費をかけた豪傑英雄エンタメ作品の日本版とインド版(どちらも3時間ほどの長尺)を続けて観ましたが、あまりの雰囲気の違いに驚きました。
日本版は、魔王と呼ばれた信長の、自分が殺してしまった幾多の兵や敵や人々への悔恨、政略結婚で送り込まれた妻への複雑な思い、底知れない孤独感など、なんとも悲壮感が漂っているのです。
それに引き換えインド版は、巨悪の大英帝国の兵を殺せば殺すほど盛り上がって大喝采。
虎やライオンや大蛇も出てくる、英雄は何度も空を飛ぶように出現する、幼馴染との恋愛も成就する、そして歌い踊って大団円!
比べるのが無理であったか…


コメント (16)
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