Zooey's Diary

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愛情をもって育てたのに

2025年01月05日 | 社会

昨夜のNHKの番組で、久しぶりに白熊ピースの特集を見ました。
1999年12月、愛媛県のとべ動物園で生まれた白熊の赤ちゃん。
母熊に育児放棄され、同時に生まれたもう一匹は噛み殺される。
ピースは母熊から引き離され、飼育係の高市さんが自宅に連れ帰り、
同じ布団で寝て3時間おきにミルクを与え、我が子のように哺育する。
生後100日ほどたって、集合住宅では飼えないほどに大きくなったピースを
動物園に置いて高市さんが帰ると、一晩中泣き叫んで喉が枯れてしまったそうです。
高市さんの献身的な愛情でピースはすくすくと育つのですが…


ある日、ピースはてんかんの発作を起こしてしまう。
理由は断定できないが、結局ストレスから脳神経に異常を来したと考えられるのだと。
2005年にはプールの中で発作を起こし、うつぶせで動けなくなったところを、たまたまおりの外で見た高市さんが駆け寄り、人工呼吸をして助けたのだそう。
その後も度々痙攣を起こしているが、薬で対処しているのだと。



ここまでは、以前にも読んだり聞いたりした情報。
昨夜の番組では、現在のピースの老いについても触れていました。
ホッキョクグマの寿命は25~30歳位であり、ピースはもう老境に入っているのだそうです。
てんかんを抑える薬を毎日与えているが、それが肝臓に悪影響を与えることがある為、毎月の採血検査が欠かせないピース。
以前はお気に入りのソーセージを少しずつ与えながら、その間に採血をしていたのが、
それがどうにもできなくなってきた。
そして同じ所をグルグル廻ったりする、常同行動も増えて来たと。
それって、タロウも同じなのです。


長生きになった今、犬も歯石がつきやすく、歯周病にもなりやすい。
なのでタロウも以前は歯磨きをしていたのですが、今はもう噛みつくようになって、どうにもできなくなってしまったのです。
もう嫌なことは我慢できない。
そして常同行動も同じ。
大きな白熊も小さなタロウも、老いるという点では同じであったのか。
ピースは高市さんが必死に気に入りそうなオヤツを探し、とりあえずは採血できるようになったそうですが、それもいつまで続くのか。



人間に育てられたばかりに、今も高市さんを慕い、他の熊とは生活できなくなってしまったピース。
でも、母熊に放棄されて泣き叫ぶピースを放って置くことはできないよね。
母熊から育児放棄された仔熊は、安楽死させた方がいいという説もあるようです。
愛情をもって育てればいいというものではないのか。
難しいですね。

コメント (8)
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