Zooey's Diary

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滅茶苦茶ワールド、「寒山百得」展

2023年11月17日 | お出かけ

「寒山拾得」は、中国・唐の時代に生きた二人の伝説の風狂僧。
横尾忠則が彼らを独自に解釈した101点を集めたという「寒山百徳展」@東京国立博物館。



滅茶苦茶な横尾ワールドが、時空を超えて縦横無尽に展開します。
2点、対になった作品も結構あるのですが、その日付が2日しか違わなかったりする。
100号もしくは150号サイズのこんな大きな絵を、たった二日間で描いたのか…


(オオタニさんもいる)

唐の時代の風狂僧についてなど何も知らない私が、「寒山拾得」の名前は聞き覚えがあるのは何故かと思ったら、森鴎外、芥川龍之介、井伏鱒二がその名前で小説を書いているのですね。
小説といってもごく短い、小話といった感じ。

  

例えば芥川の作品を青空文庫で久しぶりに見てみたら、こんな感じです。
”飯田橋の乗換でふと気がついて見ると、窓の外の往来に、妙な男が二人ふたり歩いてゐた。その男は二人とも、同じやうな襤縷々々ぼろぼろの着物を着てゐた。しかも髪も髭ひげものび放題で、如何にも古怪な顔つきをしてゐた。自分はこの二人の男に何処かで遇あつたやうな気がしたが、どうしても思ひ出せなかつた。すると隣の吊革にゐた道具屋じみた男が、「やあ、又寒山拾得が歩いてゐるな」と云つた。”
そして唐突に、”彼等が現代の東京を歩いてゐるのも、略々ほぼ無理がないやうな心もちがした”と終わってしまう。


(衣服の中に山脈が)

何故に無理がないのかサーッパリ分からないのですが、三大文豪が取り上げるほどに、この風狂僧二人は魅力的なのか。
ちなみに横尾忠則氏は、「はっきり言って、作品に意味やメッセージなどは全くありません。ご覧になる方には、作品の前に立って何かを感じとってもらいたい」と開催発表会でおっしゃったのだと。
ちょっとホッとしました。



昨日はいいお天気で、上野公園をブラブラしながら、何処で食べようかと。
そういえばマイミクさんがハードロックカフェのハンバーガーをアップなさっていたなと。
私も久しぶりに食べて来ました。
写っていませんが、目玉焼きの下にアボカドがたっぷり。
まったく完食できませんでしたが、イチゴレモネードと共に美味しかった!





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2 コメント

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Unknown (matsubara)
2023-11-18 08:21:34
最初は模写から始めたという横尾忠則がここまで
発展されるとは思っていませんでした。
兵庫県の西脇市というローカルな町出身で、
早くから名をはせていましたね。
滅茶苦茶が徹底すると凄くなりますね。
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matsubaraさま (zooey)
2023-11-19 21:51:09
レスが遅くなってすみません。
横尾忠則、兵庫県の出身でしたか。
一昨年、東京都現代美術館でこれまでの集大成の作品展が開かれ、
とても評判がよかったようです。
それを見損なってしまったので、今回はと思ったのでした。
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