イタリアの老舗ブランドGUCCIの創業者一族の愛憎劇を、名匠リドリー・スコット監督が描く。
サラ・G・フォーデンによる同名のノンフィクション作品が原作であり、つまり実話なのですね。
父の営むトラック運送会社で事務員をしていたパトリツィア(レディー・ガガ)は、あるパーティでグッチ家の御曹司マウリツィオ(アダム・ドライバー)に出会い、目を輝かせる。
肉感的な彼女はお坊ちゃんを簡単に落とし、マウリツィオの父親(ジェレミー・アイアンズ)の反対を押し切って結婚する。
父の兄アルド(アル・パチーノ)を味方につけ、野心家の彼女はマウリツィオの尻を叩き、したたかにのし上がっていく。
しかしマウリツィオはそんな彼女に次第に嫌気がさし、妻子を捨てて恋人と暮らすようになる。
嫉妬に燃えたパトリツィアは殺し屋を雇って、マウリツィオを殺害する。
サラ・G・フォーデンによる同名のノンフィクション作品が原作であり、つまり実話なのですね。
父の営むトラック運送会社で事務員をしていたパトリツィア(レディー・ガガ)は、あるパーティでグッチ家の御曹司マウリツィオ(アダム・ドライバー)に出会い、目を輝かせる。
肉感的な彼女はお坊ちゃんを簡単に落とし、マウリツィオの父親(ジェレミー・アイアンズ)の反対を押し切って結婚する。
父の兄アルド(アル・パチーノ)を味方につけ、野心家の彼女はマウリツィオの尻を叩き、したたかにのし上がっていく。
しかしマウリツィオはそんな彼女に次第に嫌気がさし、妻子を捨てて恋人と暮らすようになる。
嫉妬に燃えたパトリツィアは殺し屋を雇って、マウリツィオを殺害する。
1995年に起きたグッチ家当主の殺害事件は大きなニュースとなったので、なんとなく覚えています。
その首謀者が被害者の妻であったとその後知って、まるでソープオペラのようだと思った覚えが。
パトリツィアは有罪となって懲役29年の判決が下り、しかし模範囚だったので18年で出所したのだそうです。
ということは彼女本人はまだ健在で、市井の人として生活しているのですね。
よくこんな映画を作れたものです。
(人物写真)
野心家で肉感的なパトリツィアを、レディー・ガガが熱演。
居並ぶ往年の名優たちに一歩も引けを取っていないところが凄い。
アル・パチーノ85歳、ジェレミー・アイアンズ78歳、そしてリドリー・スコット85歳という、老人力も凄い。
何をやっても上手くいかない、アルドの息子パオロの駄目さ加減が、悪気がないだけに悲しい。
美しいミラノの街並み、上流階級の贅沢な館、NYのスタイリッシュな部屋といった映像美に、クラッシックから当時流行ったポップスなどの音楽が効果的に差し込まれ、3時間弱という長尺に退屈しません。
製作段階からご本人および親族らには絶対合わないようにと念を押されたため
レディー・ガガは役作りの近道と思っていた本人との面談がなくなったことに落胆したようですが
でも、あの演技ができたことは、さすが表現者でした。
にしても、3老人らの映画への想いは見習うモノがありますね。
本人及び親族には絶対会うなって…
何の映画だったか、近年観た、やはり実話物の映画では
監督も主演者も何度も本人に会い、とことん話して映画を製作したとありましたが
随分違うものですね?
しかしそれでは、グッチ一族及びパトリツィアは、腹の虫が収まらないでしょうね?
老人パワーには、恐れ入りました。
この映画、面白かったですね
ほぼ実話というのにビックリです
イタリア人経営者が会社を私物化してしまうのは(他の国の経営者と比べて)よくある印象です
バレたら懺悔すればいいや、と思っているわけでもないでしょうに、不思議ですね
近年の話で、関係者がまだ健在しているのに作っちゃったって凄いですよね。
今はグッチ家の人が誰も経営に関わってないというところが悲しいですが…
私は「セント・オブ・ウーマン」が大好きだったので
アル・パチーノの元気な姿が見られて嬉しかったです。
本作、面白かったです。時間の長さを全く感じさせない作品でした。
スキャンダラスな内容なのに悲哀を感じさせる展開、役者さんたちの怪演、リドリー・スコット監督の名演出、と、どれもこれも極上でした。
ただ、ホントおっしゃるように、関係者がまだ健在なのにコレを作っちゃうのってすごすぎる…。
テンポもよいし、挟まれたあのポップスもまた、懐かしくてよかった。
展開、快演、演出、本当にどれをとってもよかったですね?
映画を作るならこんな風に、という見本のような。
ただ実話というところが…
お嬢さんたちもいらっしゃるのにね?