Zooey's Diary

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「ぼくとパパ、約束の週末」自閉症の少年の旅

2024年11月21日 | 映画

自閉症の少年が「推しサッカーチーム」を見つけるために、週末毎に父親と一緒にドイツ国内のスタジアムを旅する、実話を基にした物語。
アスペルガータイプのASD(自閉症スペクトラム障害)と診断された10歳のジェイソンは、好きな宇宙物理学に打ち込む反面、生活すべてに独自のルールがあり、それが守れないとパニックを起こしてしまう。
例えば通学に使うバス停の、自分の椅子(と勝手に彼が決めた)に老婦人が座っていると癇癪を起こし、泣き叫び、リュックを投げ捨てる。
老婦人は母親に、躾がなってない、どうして叱りつけないのかと責める。
母親は辛いよねえ…



そうしたことはしょっちゅう起こる。
電車の中の食事シーン、別々にと頼んだのにパスタにトマトソースが(かすかに)くっついていると見るや、パニックを起こして皿を放り投げ、泣き叫ぶ。
これは大げさなのではないかと思いましたが、父子御本人のインタビューによると、あまりにも現実と同じで恥ずかしくなってしまうほどだったと。
親は本当に大変だ…



スタジアム巡りも、CO2をまき散らす自動車や飛行機を許せないジェイソン(スウェーデンのグレタさんを思い出した)の為に、ドイツ国内のかなりの距離を延々と電車に乗って行くことになる。
この旅はしかし、仕事が忙しくて息子の面倒を妻に任せがちだった父親ミルコに妻の苦労を分からせ、週末べったり一緒にいることで息子への理解を深めることになる。
サッカー観戦に仕事を兼ねたラトビアの旅では、散々な目に遭ってしまうのですが。
(あのラトビアのおぞましいトイレは、そりゃジェイソンには耐えられなかったことでしょう!)


(御本人の写真)

ジェイソンにとっても、好きなことをするためには多少は妥協するということを覚えるなど、この旅は大きな成長をもたらしたようです。
エンドロールに御本人たちの写真が出て来ました。
現在のジェイソンは、チューリッヒ工科大学で宇宙物理学を学んでいるとのこと。
そこまでの道のりは、特に親御さんにとってどんなに大変だったことかと、つくづく思ってしまいました。
ドイツで100万人を動員するヒットとなったという、ヒューマンドラマです。
原題は「Wochenendrebellen」、英語だと「Weekend Rebels」、週末の反逆者というような意味です。

映画公式HP 


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