好きな作家であること、「コロナ」という題名に惹かれて読みました。
が、なんということはない、2016年から2019年にかけての作家の日常を描いた軽いエッセイでありました。
コロナについては一言もなく、確かにコロナを知らなかった頃ではある…騙されました。
収穫は、表紙にもなっている著者の愛猫、内蛤の外蜆である金ちゃんと銀ちゃんの描写が可愛かったこと、
そして著者の「国宝」を書いた時の舞台裏が知れたことでした。
歌舞伎界の大河小説と言われる「国宝」を書く際に、取材のために著者は黒子として全国200の舞台を廻ったということなのです。
梨園とまるで縁のない作家に、どうしてそんなことができるのだろうと思っていました。
この本によると、歌舞伎の世界を舞台に書こうと決めたものの、歌舞伎界などまるで未知の世界、何処から取材したらいいかもわからない。
そんな時、親しくしていた六本木のラウンジのママさんが紹介してくれたのが、四代目中村鴈治郎氏であったと。
そして鴈治郎氏は事情を聞くとすぐに、「だったら吉田君用の黒衣の衣装作ってやるよ、それ着ていれば目立たないから、いくらでも舞台裏見ればいいよ」と言い、数日後には本当に採寸して作ってくれた、のだそうです。
”すげえ、この人。すげえ、歌舞伎役者。
品がないが、この時の正直な気持ちがこれである”と。
そういう訳で、あんな気迫に満ちた歌舞伎界の小説「国宝」ができたのねえ。
渋谷、宮下パーク「ダダイ」でのランチ。
右の中の写真「彩りベトナムまぜご飯コムアンフー」が美味しかった。
山椒を効かせた肉味噌と野菜たっぷりの混ぜご飯で、これらを全部混ぜて頂きました。
濃厚なマンゴージュースと。
右の中の写真「彩りベトナムまぜご飯コムアンフー」が美味しかった。
山椒を効かせた肉味噌と野菜たっぷりの混ぜご飯で、これらを全部混ぜて頂きました。
濃厚なマンゴージュースと。
NHKの「ネコメンタリー猫も杓子も。」で
吉田修一さんのを観たんです。
金ちゃん銀ちゃんがとっても可愛くて
見入ったのでした。
そうか、「国宝」という歌舞伎界の小説を
書かれてるんですねー。
国宝も、この本も、是非読んでみたいと思います。
zooeyさんのお陰で、また読書の幅が広がりました。
その収録の様子が、この本に出ていましたよ。
人見知りで隠れてしまう猫をどうしようか心配したり、
人気者になった猫をもう一匹が嫉妬したりって。
「国宝」は上下2冊組で読み応えがありますが
この本は薄っぺらな文庫本で、私は一時間もかかりませんでした。
でも有名作家の生活ってやっぱり華やかなんだなあと思い知らされました。