Zooey's Diary

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新北斎展

2019年03月01日 | お出かけ


六本木ヒルズ52階の美術館で「新北斎展」を観て来ました。
平日のしかも冷たい雨だった昨日の昼間、 それでも15分待ちくらい。
20歳のデビュー作から90歳の絶筆までの480件の作品が展示されるという
大規模な北斎展なのだそうです。



北斎の作品が年代順に並べられ、とても分かりやすい。
無知な私は、北斎と言えばあの雄大な「赤富士」や「神奈川県沖浪裏」のイメージが強烈で
その大きな作品が並べられているのかと思っていましたが
実際には片手に乗るような、小さな作品が多いのですね。
狂歌絵本の挿絵や、読本の挿絵を多く描いていたというのだから
当然なのかもしれませんが。
晩年に描かれたという「弘法大師修法図」は150㎝×240㎝の大きな肉筆画で
もう文句なしの迫力です。


「弘法大師修法図」

あの時代に90歳まで生き、最晩年まで描き続け、最後の画号は「画狂老人卍」。
以前、日記で取り上げたことがありますが、米国ライフ誌の企画「この1000年間の世界の人物100人」に
日本人でただ一人、北斎が選ばれたのだそうです。
1位がエジソン、あとはルターだのガリレオだのダ・ヴィンチだのニュートンなど
歴史の教科書に出て来るような人ばかり。

ちなみに北斎は86位。
”At the age of 74, Hokusai, one of the greatest artists of the millennium,
bemoaned his lack of talent. "Of all I drew prior to the age of 70 there
is truly nothing of any great note," he wrote,
predicting that at 100 I shall have become truly marvelous.(後略)”
と紹介されています。
「74歳のとき、偉大な芸術家の北斎は
70歳以前に描いた自分の絵はカスばかりだと嘆いた。
100歳まで生きれば素晴らしい画家になっているだろう、と。」

北斎は掃除というものをしたことがなく、今でいうゴミ屋敷に住み、
90年の生涯のうち、93回引越ししたのだそうです。
汚すだけ汚していよいよ住めなくなると、次の所に移動したのだとか。
周りの人はさぞ大変だったでしょうが…
何しろ、日本が誇る天才だ!



六本木ヒルズの「柿安」でランチ。
ステーキ丼、美味しく頂きました。

新北斎展 https://hokusai2019.jp/
Top 100 People of the Millenium http://www.tostepharmd.net/hissoc/top100people.html
コメント (4)
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