Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

どちらが残酷?

2023年02月08日 | 社会

水彩画教室を開催している友人のお宅は、中野の住宅街の中にあります。
地下鉄の新中野駅から、歩いて数分の所。
そこの広い庭を見渡す一階のリビングルームで絵を描いていたら、二階にいた先生の奥方がバタバタと駆け降りて来て、ハクモクレンの樹の上に何かいると。
先生が双眼鏡で見て、チョウゲンボウだ!


私も双眼鏡で見せて貰いました。
その樹は庭の奥の方にあり、しかも高すぎて、肉眼ではよく見えないのです。
レンズの中に、白に茶色の模様の羽の、クリッとした目の鳥がこちらを向いている。
しきりに嘴で何かをつついているよう。
先生によると、小鳥を食べているのですって(それを聞いてもう正視できなかった)。
その庭には色々な鳥がやって来るのだそうで、チョウゲンボウも初めてではないらしい。
これは、前にベランダに飛んで来たという時の写真だそうです。

チョウゲンボウ、検索してみたら、ハヤブサ科で全長33〜39㎝くらいの猛禽類。
小鳥やモグラ、カエル、トカゲなどの小動物を捕食し、空中の一点に停まるホバリングを行った後、体を斜めにしながら急降下して地上で獲物を捕らえることが特徴なのだそうです。


(浜離宮で)

数年前に浜離宮の放鷹術を見に行って、鷹匠によく調教された鷹に驚きましたが、もっと驚いたのは、生きた鳩を空中に放して、それを鷹が一瞬で仕留めたことでした。
そういえば昔、実家の庭で、空から雪が降って来たと思ったら、高い樹の上で大型の鳥が小鳥を食べていたのでした。
あの時はよく分からなかったのだけど、チョウゲンボウとか鷹とかだったのか?
自然界の残酷さには驚きますが、考えてみれば、戦争ばかりする人間の比ではないのかもね。


先生が描いて下さった絵。


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日本、アメリカ、メキシコの

2023年02月06日 | グルメ

次男を誘って、久しぶりに鉄板焼きを食べて来ました。
息子はイタリアンやフレンチでは駄目ですが、ステーキや焼き肉ならごくたまに釣れます。
六本木のステーキハウス「ハマ」は私の若い頃からあるのですが、HPで確認してみたら、昭和39年開業なのですって。
極上の和牛を目の前で焼いて貰って食べるのは、やっぱり美味しい。
野菜に続き、次男はロース、私はフィレのステーキをミディアム・レアで。
茶色いご飯は、ガーリックライスです。



SNSの友人が、以前米国で「Teppanyaki」を食べに行ったら、お客の前でナイフを空中に投げ上げるパフォーマンスをされて、びっくりしたと言っていました。
それを聞いて私も、コロナの直前に行ったメキシコで、とんでもないTeppanyaki店に行ったことを思い出しました。
カンクンのリゾートホテルの中のTeppanyaki店、中華風と和風がミックスしたような少々怪しい、しかし豪華なインテリアの店内で、半円形の鉄板を囲むように座ります。
若い元気なメキシコ人のコックさん、「アチョー!」という派手なかけ声と共に包丁をクルクル回したり、パフォーマンスしまくり。



野菜や肉を鉄板の上に乗せて、大きな音を立てて豪快にめった切り、炒めまくり。
更にはタマネギを三段に積み重ね、オイルを垂らし火をつけ「volcanooooo!!」と。
牛も豚も鶏も角切りにしてゴチャ混ぜに炒めまくって固いし、塩胡椒を大量にかけて何を食べているんだかよく分からない。
これが和食だなんて思われたくない!という、ちょっと残念な鉄板焼きだったのでした。



コメント (10)
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半分にも満たない

2023年02月04日 | 社会

年末にコロナに感染してから、はや1ヶ月余。
私の味覚嗅覚は、完全とは言えないまでも、大分戻って来ました。
春の香りの桜餅とうぐいす餅、これらの匂いが分かったのには感激しました。
といっても以前ほどではなく、鼻がくっつく位近づけてようやく少し分かるという程度ですが、それでも嬉しい。


どちらを食べようか迷って、結局二つともペロリ。
ケーキに比べれば、たいしたカロリーじゃないよねと思って。
一応確認してみたら桜餅とうぐいす餅はどちらも1個96kcal、二つ食べても200kcal弱。
ショートケーキは366kcal、やはり違いますね。



しかしカロリーというものは、摂るのは簡単だが消費するのは非常に大変。
私はジムでは踊る専門で、トレーニングマシンなどとは無縁なのですが、ごくたまに使ってみるとビックリします。
ウォーキングマシンで5千歩歩いても、わずかに40kcal。
桜餅1個の半分にも満たない。
やれやれと思いながら、今朝もタロウと歩いて来ました。
今日は暖かく、春が少し近づいて来たようです。

コメント (8)
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「イニシェリン島の精霊」

2023年02月02日 | 映画

1923年、内戦で揺れるアイルランドの孤島イニシェリン島で、妹と暮らす独身の牛飼いパードリック(コリン・ファレル)。
ある日いきなり、長年の親友だったコルム(ブレンダン・グリーソン)から絶交を宣言される。
パードリックは理由を聞くが、「ただお前が嫌いになった」「お前の退屈な話に時間を取られたくない」と。
混乱したパードリックは何とか修復を図ろうとするが、コルムに「これ以上、俺に話しかけたら自分の指を切り落とす」と。
島民全員が顔見知りの小さな島で、友情が崩壊した男たちの、醜く滑稽な争いが展開する。



ゴールデングローブ賞の作品賞・監督賞の受賞、アカデミー賞に8部門ノミネート、しかも「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督というので、期待して観に行きましたが…
なんだ、これは!?



荒涼とした島の景色、煉瓦と岩で作った粗末な家、一皿だけの貧しい食事、すぐに人を殴る暴力警官、人の手紙を盗み読む雑貨屋兼郵便局の女、告解を聞いて怒鳴り返す教会の神父、所かまわず現れて死を予言する老婆。
ろくでもない登場人物ばかりの島で、一軒だけのパブでビールを飲むのが人々の唯一の楽しみ。
島を出て行きたいと思っても、それだけの金もスキルもない。
そんな監獄のような島の生活の中でコルムが、老い先短い日々を無駄に過ごしたくないと焦る気持ちは分からないでもないが、だからといって善良な親友を問答無用に切り捨てたり、自分の指を切り落としたりするか?



この閉鎖的な環境の中での人間関係は、当時のアイルランド内紛のメタファであるのかとも思います。
対岸の本土から、砲撃の音がのどかな島にも聞こえてくる。
鬱屈からこじれた友情が大きな争いに発展し、身体を傷つけ、周りの動物を殺し、家を燃やす。
このどうにも後味の悪い不条理劇は、アイルランドにルーツを持つマクドナー監督の、怒りと悲しみを込めたメタファであったのか。
原題は「The Banshees of Inisherin」、イギリス映画。

公式HP 

コメント (4)
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