トラブルがあった時、列車をなるべく駅間に止まらぬようにするダイヤの組み方をするとは如何してなのでしょうか?
もし、駅間に長時間止まっていると、乗客がパニックに陥り、それが新たなトラブルを生み出すことになり、そのことが列車を益々遅れを増幅します。
列車を駅に止まれば、乗客を降ろすことが出来、車両は自由度が増し、折り返し運転も出来ます。
小田原駅の待避線
駅には、待避線もあれば、別の線路に移動することが出来る分岐器もあり、駅はシステムの安全装置となり、トラブルの発生したら駅に止まるようなダイヤの組み方をしていれば、運転整理の自由度が増し、ダイヤ回復力が出るのです。
分岐器
ダイヤモンド分岐器
幸いにも、日本の鉄道は、人が歩いて旅をした名残で、在来線に限って言えば、駅間が比較的短く、駅員も現場に駆け付きやすく、駅への停車がしやすく、ダイヤ回復にとって有利となります。
実は、日本の鉄道では、年に一度のダイヤ改正の他に、毎日毎日違うダイヤが作られているのです。 基本ダイヤとは別に「実施ダイヤ」というものがあって実施ダイヤは毎日違うのです。
例えば、今日に線路の補修工事があるとすれば徐行運転をしなくてはならず、行き違いや、待避駅は、このように変更するといったダイヤ修正を毎日、どこらかで行っています。
このように基本ダイヤを毎日のように変更できるのは、このダイヤにそもそも可変性があるから出来ることなのです。